フィリピンの首都といえば、マニラです。これはご存知の方はとても多いと思います。
フィリピンのことを少し調べ始めると、マニラ、メトロマニラ、メガマニラ…etcとマニラのバリエーションが多くて混乱します。そこをフィリピンで事業を行っているZenmovが、Zenmovなりの解釈も加えて、分かりやすく説明します。
まず最小規模/区分としては、「マニラ市」があります。面積38.55㎢、人口185万人、東京の行政区分の「区」をイメージされると分かりやすいかもしれません。
次の規模としては「メトロマニラ」です。面積は636㎢、人口は1,348万人、上述のマニラ市を含む16市と1町により構成され、フィリピンの政治、経済、文化、教育の中心です。正式にはマニラ首都圏(National Capital Reagion、NCR)ですが、通称のメトロマニラが使われることが多いように思います。メトロマニラ全体を首都とする場合もあります。
東京23区の面積は627.6㎢、人口は東京都全体は1,399.8万人、区部は9,679.6万人です。面積、人口、政治、経済、文化等の中心であるという点から、メトロマニラは東京23区に近しいです。
最大規模は「メガマニラ」です。メガマニラは行政区分ではなく、都市圏を示す概念ですので省庁、マスコミなどにより定義はいくつかあります。フィリピン情報庁(Philippines Information Agency、PIA)の定義では、面積は52,097.66㎢、人口は4,037万人、メトロマニラと、中部ルソン、カラバルソン、ミマロパの3地方により構成、となっています。いわゆる都会だけではなく、農村地帯も含まれています。
メガマニラの定義がいくつかあることに関しては、例えば日本で「関東地方」とか「関西圏」と表現するときに、どの都道府県まで含めるかは、使う場面・人によって異なってくるのと似ています。
マニラ、メトロマニラ、メガマニラといった言葉を目にしたり、使うときに、以上のZenmovの説明がご参考になれば幸いです。