Mobility Operations Platform— MoveOps™

モビリティ事業に

つくる力と、動かす力を

現場は、つくった後に始まる。

  • バスの運行管理から、配車の最適化まで。

    車両動態管理とシェアリングサービスを、現場で実装してきました。

    海上交通、そして離島モビリティ。

    観光DXでは、映像解析とエッジAIが活躍しています。

  • バスの運行管理から、配車の最適化まで。

    車両動態管理とシェアリングサービスを、現場で実装してきました。

    海上交通、そして離島モビリティ。

    観光DXでは、映像解析とエッジAIが活躍しています。

  • 路線バス運行の現場から、自治体ライドシェアの立ち上げまで。

    公共交通DXも、交通事業運営も。

    国際モビリティ実装、現場実装、事業運営型開発——すべてが、私たちの仕事です。

  • 路線バス運行の現場から、自治体ライドシェアの立ち上げまで。

    公共交通DXも、交通事業運営も。

    国際モビリティ実装、現場実装、事業運営型開発——すべてが、私たちの仕事です。

  • MaaSが描く未来と、スマートシティの現実。

    モビリティDXは、オンデマンド交通から始まる。

    交通空白地に、次世代モビリティという答えを。

    自動運転連携、EVバス、GX——次の実装領域へ。

  • MaaSが描く未来と、スマートシティの現実。

    モビリティDXは、オンデマンド交通から始まる。

    交通空白地に、次世代モビリティという答えを。

    自動運転連携、EVバス、GX——次の実装領域へ。

  • 交通データ分析で、位置情報を価値に変える。

    ドライバー不足対策、乗合タクシー、公共交通再編。

    映像LLMとリアルタイム運行管理が、現場を変えていく。

  • 交通データ分析で、位置情報を価値に変える。

    ドライバー不足対策、乗合タクシー、公共交通再編。

    映像LLMとリアルタイム運行管理が、現場を変えていく。

About Us

モビリティ事業の実装・運用支援

0.1 ▸ 1

私たちは、開発会社ではありません。

Zenmovは、モビリティ領域のシステムを開発するだけでなく、 自ら事業を運営してきました。海外での交通事業の運行から、国内自治体の公共交通DXまで。

実証実験で止まるプロジェクトは、たくさんあります。

私たちが強いのは、そこから先。
仕組みを組み、人を動かし、事業として成立させる。
0.1を、1にする力。それが、私たちの強みです。

We Deliver

政府機関から、東証プライム企業まで

この実績を支えている、3つの力。

01 / 企画力

構想段階から、事業として成立する形に落とし込む

02 / 海外展開力

現地の通信環境・制度・言語の壁を、実装の経験で越える

03 / 現場運用力

納品後も、自ら運営した経験を通して現場を理解している

「PoCで止まってしまう」「海外展開で想定外の壁にぶつかる」「作ったのに現場で使われない」—Zenmovは、こうしたモビリティDXのつまずきを、企画・実装・運用の3つの力で解決します。

現在の課題をお聞かせください

  • SmartJAMP

  • SmartJAMP

BLOG

モビリティの現場から

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

このたび当社の取り組みである「デジタルキー」について、業界誌『アフターマーケット』2025年5月号に記事が掲載されました。現場での活用シーンや、運用メリット、今後の展開可能性まで幅広く取り上げていただいています。

掲載の主なポイント

  • スマホだけで施錠/解錠/始動

  • 権限・期限の柔軟管理とログ可視化

  • 予約・車両管理システムとの連携

  • IoT連動による運用最適化

  • 幅広い活用シーン

現場にもたらす価値

  • 省人化・属人化の解消:鍵の保管・受け渡し・回収といったオペレーションを削減

  • 不正利用の抑止:権限設計と利用ログで透明性を担保

  • 顧客体験の向上:非対面でスムーズに利用開始、行列・書類手続きを最小化




エッジAIの魅力をわかりやすく紹介する新ページを公開しました

ZenmovのエッジAIソリューション

➡ エッジAI特設ページはこちら:https://zenmov.com/edge-ai

近年注目を集める「エッジAI」は、クラウドに頼らずデータを現場で処理することで、リアルタイム性と効率性を両立できる技術です。

Zenmovでは、このエッジAIを活用したシミュレーションソリューションを展開しています。

エッジAIの特徴

  • 素早い処理:交通監視や危険検知など、即時の判断が求められる場面で活躍

  • コスト削減:必要なデータだけを送信するため通信量を抑制

  • 柔軟な拡張性:カメラやセンサーの追加で簡単に対応可能

活用シーン

  • 交通分野:危険運転や違法駐車を検知

  • 観光分野:人流データを活用して観光戦略を立案

  • 産業分野:工場での転倒やヘルメット未着用を検知

Zenmovが提供する価値

  • 設置は数時間で完了、防水防塵対応で屋外も安心

  • データは現場処理 → プライバシー保護を確保

  • 50以上のAIモデルを備え、導入直後から利用可能

エッジAIは、交通・観光・産業など幅広い分野で即効性を発揮します。

Zenmovはその導入を通じて、安全で効率的な社会づくりに貢献していきます。

興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!


Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmov株式会社が、発注ナビ社様による特集記事「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」に選ばれました。

弊社Zenmovは「カオスな交通をITで解消する」という企業ビジョンのもと、モビリティ領域に特化したGPS/位置情報システムの開発に取り組んでいます。国内外で実稼働しているMaaS関連プロジェクトや、自社開発のSMOC(スマートモビリティプラットフォーム)を高く評価いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/location-information_companies/

Zenmovは現実の空間やプロセスなどをデジタル上に再現し、シミュレーションする技術(デジタルツイン)を取り扱っています。

デジタルツインのデモを作成してみました

私たちは、交通や都市の移動に関する多様なデータを取り込み、現状の課題を可視化・分析するとともに、交通量や流動パターンを変動させて将来的なボトルネックや潜在的課題を検出できるシミュレーターを開発しています。 このシミュレーターは、複数の都市・地域に柔軟に適用可能で、都市特性に応じた移動行動の再現と課題抽出を支援します。 さらに、こうした解析基盤は、都市全体の状況をリアルタイムに反映するデジタルツインへと発展させることを見据えており、将来的にはエッジAIとの連携によって、現地に近い場所での即時判断やフィードバック制御にも対応していく予定です。 都市交通の高度な意思決定支援を可能にするインフラとして、公共・民間を問わず幅広い活用を想定しています。

※動画は目黒駅周辺のものです。

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

BALANCe Magazine様のWeb特集「新規サービス・新規事業のシステム開発でおすすめの開発会社15選!選び方も解説」にて、弊社Zenmovが“開発に強い企業”としてご紹介いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://balance.bz/magazine/category/system/new-system-development/#Zenmov株式会社


Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社は、ベトナムを中心とした海外でのエンジニア採用と育成を積極的に推進する企業として知られています。

現地トップ大学との産学連携やジョブフェアの開催、日本語のできる高度IT人材の育成など、グローバルな採用戦略を展開し、数多くの優秀な人材を輩出してきました。

同社は採用から日本での就業、キャリア開発まで、一貫したサポート体制を確立しています。

この度、私たちZenmovは、Sun Asterisk社のベトナム人新卒ITエンジニア採用プログラムを活用する機会をいただきました。

本プログラムを通じて、オンラインで多数のベトナム人学生に企業説明を実施し、予想を上回る応募をいただきました。書類選考後、一次面接を行い、11月29日(土)にベトナム‧ハノイのSun Asterisk社にて最終面接を実施しました。

Sun Asterisk社のオフィスには、おしゃれなカフェカウンターが併設されています。このスタイリッシュな空間を訪れることは、採用チームにとって貴重な経験となりました。

最終面接には、当社CTOの真中とビジネス開発担当の徳田が参加しました。

その結果、優秀なベトナム人大学生4名を新卒エンジニアとして採用することが決定しました。

2名は2025年11月に、残り2名は2026年11月にZenmovへ入社する予定です。

4名全員が大学卒業後に来日し、Zenmovでエンジニアとして活躍する予定です。

採用された4名は、卒業までの期間を活用して日本語能力の向上とエンジニアリングスキルの習得に注力します。

これにより、日本での業務にスムーズに対応できる体制を整えます。

また、在学中からZenmovのプロジェクトにインターンとして参加する機会を設け、実践的な経験を積めるよう支援していく予定です。

左から、Zenmov CTO 真中、内定者のド・ティ・トゥイ・ガー様、Zenmov 徳田、Sun Asterisk社 広瀬様

Zenmovは、今後もグローバルな視点から優秀な人材の採用に注力するとともに、社員一人ひとりの成長を支援する環境づくりに取り組んでまいります。

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmovのオフィスは目黒川に面しています。目黒川といえば東京の桜の名所の1つですが、桜の満開は過ぎてこれから葉桜が楽しめます。

弊社オフィス内もある植物のつぼみがほころび始めました。ある植物とは幸福の木ともいわれる「ドラセナ」です。ドラセナといえば人気の高い観葉植物ですが、開花周期は短いもので2~3年、長いものでは5~10年で、咲く時期も決まっていない、花に関してはちょっと気まぐれな植物なようです(ドラセナの花言葉は幸福です)。

さてこのたび、Zenmovは株式会社ブロードリーフ、株式会社ヨコオの2社を引受先として第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施したところです。両企業様からの貴重なご出資を受け、スマートモビリティ・プラットフォーム、弊社のMaaSプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)の技術開発とビジネス展開を一層加速させ、世の中の交通課題の解決にまい進していきたい…と代表の田中、および社員一同で襟を正しています。

オフィスのドラセナの開花も、Zenmovの次のステージに向けての激励(と少しのお祝い?)のメッセージかもしれない…と前向き・勝手に解釈しています。

2024年4月9日プレスリリース Zenmov、シリーズAラウンドの資金調達を実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000081602.html


ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~ Landscape of Brunei - Let's go on a jungle tour! vol.1-の続きです。

長い長い階段を上ると、鉄塔がそびえ立つベラロン・キャノピー・ウォークウェイにやってきます。

キャノピー・ウォークウェイは地上約43mの高さの鉄塔が5つ連結されている、熱帯雨林を一望できるブルネイの有名な絶景スポットです。

(引用参考:ブルネイ観光局)


では、鉄塔の上に上がってみましょう。

これがキャノピーのてっぺんに上がったところです。絶景・・より前にまず、足がすくみそうです。

ウォークウェイも歩いてみましょう。


キャノピー・ウォークウェイを歩く

とにかく高くて、幅が狭くて、なかなかのスリルです。

上ウィークウェイを上から見ると、このような構造になっています。

見渡す限り世界で最も多様な生態系のひとつであるブルネイの熱帯雨林が広がります。時間帯を選んで、ジャングルの地平線から昇る太陽や沈んでいく太陽を眺めるのも素晴らしい経験になるでしょう。

ツアー終了後、ロッジハウスに戻り、ランチタイムです。

ブルネイのグルメについては、またの機会にご紹介したいと思います。

テンブロン地区でのジャングルツアーはいかがでしたでしょうか。

雄大なブルネイの熱帯雨林に魅せられた貴重な体験でした。

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~ Landscape of Brunei - Across the Temburong Bridge -の続きです。

テンブロン橋を渡ると、テンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、間にマレーシアを挟んだ飛地となっています。南部には550km2 の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。


 飛び地になっているテンブロン地区


では、国立公園のジャングルツアーへ出かけましょう。まずは、ロッジハウスでチェックイン!

ようこそ、ジャングルツアーへツアーのロッジハウスから(1)                             ツアーのロッジハウスから(2)  ジャングルツアー出発前の腹ごしらえ Wajid Temburong お米を砂糖とココナッツと加えて蒸したもの?


腹ごしらえもすんだら、ツアーに出発です!


ジャングルの入り口に到着です!

ゲートをくぐると、いきなり長いつり橋が待っています。

長いつり橋を渡り終えると、今度は長い長い上り坂の階段が待っていました!

ツアーはまだまだ続きます。

次回の投稿では、長い階段を上った先の景色をご紹介します。 >> (2)へ続く

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

テンブロン橋を走行中


テンブロンについては、以前にも「ブルネイへの渡航 その4」でご紹介しましたが、改めて実際に行ってみた現地の様子を"ブルネイの景色 シリーズ"として何回かに分けてご紹介します。

ブルネイ本土とテンブロン地区を結んでいるこの橋は、通称テンブロン橋と呼ばれています。本当の名前は「スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋 ~Sultan Haji Omar Ali Saifuddien Bridge」で、現ブルネイの首相ハサナル・ボルキア・イブニ・オマール・アリ・サイフッディエン3世の父である第28代国王のオマール・アリ・サイフディン3世に敬意を表して名付けられたそうです。

橋はブルネイ湾に架かり、全長30キロメートルという東南アジアで最も長い橋となっています。マレーシアとブルネイ湾に隔てられているテンブロン地区と本土を直接結んでいる国内唯一の道路橋で、2014年に工事が始まり、COVID-19の流行の影響で予定より遅れて2020年3月17日に開通しました。

飛び地になっているテンブロン地区


長い長いテンブロン橋を渡ると、そこではテンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

ジャングルの入り口


テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、南部には550km² の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。

次回の投稿では、テンブロン橋を渡った先に広がる国立公園でのジャングルツアーの様子をお届けします。

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイでお世話になっている大河内さんが動画を製作されましたので、こちらでも紹介します。

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

この青空に突き抜ける超高層ビル、どこにあると思いますか?(図1)

フィリピンの首都、メトロマニラのマカティ市にあるAyala Triangle Gardensという場所の一角の、新しく開発されたエリアにあります。右側のタワーが40階建てのオフィスビル、左のタワーが24階建ての5つ星ホテルです。2021 年9月にZenmovのスタッフ2名でコロナ禍の中、フィリピンに出張したときに撮影してきました。

図1 Ayala Triangle Gardens

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


フィリピンというと、貧しい国で、スラム街があったり…のイメージが強いと思いますが、日々発展しています。フィリピン国民の平均年齢は26歳、日本は47歳です。フィリピンは若くて成長著しい国で、出張で訪れるたびに街の風景が変わります。


超高層ビルのあるAyala Triangle Gardensの「Ayala」とは、フィリピンの財閥の名称で、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなど、多角的に事業を展開しています。


その不動産部門、フィリピンのデベロッパー大手の1つAyala Landが開発し、フィリピンで最も注目されている街の1つがマカティ市の隣、タギッグ市の北東部にあるBonifacio Global City(BGC)です(図2)。BGCのあるエリアは、元はFort McKinley米軍基地でしたが、1949年にフィリピンに返還され、Fort Bonifacioと名称が変更されました。1999年よりフィリピン共和国基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority:BCDA)がオフィスエリアに開発する目的で土地の売却を進め、Ayala LandとCampos GroupのEvergreen Holdingsが開発をしました。近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶ現在のBGCの町並みは整然として美しく、自分がどこにいるのか分からなくなります(図3)。

図2 BGCの場所

出典:OpenStreetMap


図3 BGCの町並み ①高層ビル

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


BGCの面積は240ヘクタールで、タギッグ市全体の5%を占めています。2020年時点の人口は11,912人です。エリア内はフィリピン名物のトライシクルやジープニーの乗り入れは禁止されています。そのため空気もきれいで、フィリピンらしい喧騒とは無縁で閑静な雰囲気を保っています。道路・歩道が整備されていて、オフィスビルやショッピングモールがあります。治安もいいため、各国の駐在員が暮らすレジデンスもあり、公園や広場も充実しています(図4)。

              図4 BGCの町並み ②緑あふれる広場

            出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


が、やはりBGCもフィリピンである…と痛感せざるを得ないのが渋滞問題なのです。エリア内の移動は、自家用車、巡回バス、レンタルサイクル、徒歩になりますが、隣のビジネスの中心地マカティ市に移動するのに、通常は車で10分ほどなのが朝晩のピーク時には40分近くかかってしまうのです。

弊社Zenmovはマニラ市のイントラムロスやパサイ市でMaaS事業を手掛けていますので、BGCのきれいな街並みにふさわしい、便利で環境に優しくておしゃれな交通事業のグランドデザインはどのようなものがいいだろうか?とイメージを膨らませてしまいます。

日々変わっていくフィリピンですが、最後に変わらぬ風景もご紹介します。マニラ湾に沈んでいく夕日です(動画1)。数えきれないほどフィリピンには訪問・滞在していますが、この景色は変わることはありません。この夕日を見るとフィリピンにいるのだな…といつも実感します。


                  動画1:マニラ湾の夕日

              出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

 第2回では、汎用PC(RTX搭載PC)と、現場向けに最適化されたエッジAI端末(Jetson搭載端末)の違いを整理しました。本記事(第3回)では、その続きとして「実際にどう使い分け、どう運用して成果につなげるか」をまとめます。 結論から言うと、現場要件に合わせてエッジ/オンプレミス/クラウドを適切に組み合わせることで、検知を「記録」へ、記録を「改善」へつなげやすくなります。


目次

  1. 現場で映像AIが使われるシーン(代表的な使用用途)

  2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

  3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく


1. 現場で映像AIが使われるシーン

 映像AIは、「人の目で見続ける」作業を減らし、異常や兆候を早く見つけるために使われます。具体的には、次のような場所・現場での活用が進んでいます。

(1)工事現場/工場/プラント/倉庫(安全・稼働の最適化)(※工場の俯瞰図や設備、生産停止してる。

  • 危険エリア侵入、転倒・うずくまり、PPE未着用などを検知し、安全対策を補助します。

  • 設備周辺の滞留や異常兆候を把握し、生産停止や対応工数の増加を抑えます。

  • 稼働状況を可視化し、止めない運用(稼働率向上)に活用します。

(2)駐車場/立体駐車場/駐輪場(満空・混雑の見える化)

  • 満空・混雑・滞在を自動把握し、運営判断に反映します。

  • 滞在傾向や混雑要因を見える化し、誘導・配置の改善につなげます。

  • サイネージやWebなどの案内に反映し、利用者の分散に活用します。

(3)警備・監視/施設管理(オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場敷地など)

  • 侵入、不審行動、置き去り物、滞留などを検知し、担当者へ通知します

  • 混雑・行列を可視化し、警備配置や導線設計の改善に活用します。

(4)物流倉庫/配送センター/ヤード(安全とオペレーションの見える化)

  • フォークリフトと作業者の接近、危険エリア侵入などを検知し、安全対策を補助します。

  • バースやヤードの滞留、入退場、待機列を把握し、ボトルネックを可視化します。

  • 記録を基に、配置・手順・ルールの改善につなげます。

(5)観光地/イベント会場/駅・空港(人流・混雑の分析)

  • 混雑度、導線、滞在時間を可視化し、案内・誘導・スタッフ配置を最適化します。

  • 個人を特定しない集計(匿名化・統計)を前提に、プライバシーへ配慮します。

(6)防災・インフラ(工場、倉庫、駐車場、道路・トンネルなど)

  • 煙・炎などの兆候を早期検知し、初動(連絡・避難・消火)を支援します。

  • 夜間や無人環境でも、検知→通知→記録を自動化しやすい領域です。

(7)医療/介護(病院、クリニック、介護施設、待合・受付など)

  • 転倒、離床、徘徊などの兆候把握により、見守り負荷の軽減を支援します。

  • 混雑や滞留を見える化し、案内や人員配置の改善に活用します。

  • マスキングやアクセス権限など、プライバシー配慮と運用ルール整備が前提です。

2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

 Zenmovは、現場の制約(回線・設置環境・セキュリティ要件など)と目的(即時通知、録画保存、拠点横断の運用など)に合わせて、エッジ/オンプレミス/クラウドのいずれの構成にも柔軟に対応し、最適な組み合わせをご提案します。端末やカメラ、検知結果、アラート履歴などをダッシュボードで一元的に把握・管理できる構成もご提案可能です。

また、海外(台湾・フィリピン・マレーシア・アラブ首長国連邦・米国など)での設置・運用を見据えた導入支援にも対応可能です。

 Zenmovが取り扱う映像AIは「何を検知するか」だけでなく、リアルタイム性、録画の扱い、拠点横断の運用などの要件で最適構成が変わります。次の3つに整理できます。

① エッジ(現場で検知して、すぐ通知)

 カメラ映像を現場の端末側で解析し、異常や兆候を検知したら、必要な結果だけを通知・記録する構成です。映像を常時外部へ送らない設計にできるため、遅延や通信量を抑えやすく、現場の即時対応につなげやすいのが特徴です。固定拠点だけでなく、車載や可搬型の装置など“動く現場”でも、通信が不安定な環境で検知・記録を継続する運用に適します。

  • 向いている要件:リアルタイム性が重要/回線が細い・不安定/映像を外部に出したくない(プライバシー配慮)

  • 活用例:工場の安全検知(侵入・転倒・PPE未着用など)、駐車場の満空・混雑検知、ゲート周辺の侵入・滞留検知、公共交通・物流車両での検知・記録(運行中イベントや乗降検知など)

② オンプレミス(社内環境で録画・検索・権限管理まで整備)

 録画映像やイベントを社内環境に集約し、保存期間の管理、閲覧権限、監査対応などを含めて運用を固めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:社内ネットワークで完結したい/厳格なセキュリティ・監査要件がある/証跡管理を重視したい

  • 活用例:施設や工場敷地の監視運用、関係者ごとの閲覧範囲の整理、事故後の映像確認と再発防止

③ クラウド(多拠点を束ねて、運用を統一・見える化)

 複数拠点の映像・イベントを集約し、多拠点の状況把握や運用ルールの統一を進めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:拠点が複数ある/遠隔で運用したい/全体を一つの仕組みで管理したい

  • 活用例:複数施設の統合監視、遠隔からの状況確認、アラート対応フローの統一

(補足:VMSの位置づけ)

 録画・検索・権限管理・多拠点運用など、いわゆるVMS(映像管理)機能は、事故やトラブルの後に「いつ・どこで・何が」を素早く探せるようになり、関係者間の共有や運用ルールの標準化も進めやすくなります。

3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく

 映像AIの価値は、危険や異常を見つけることだけでなく、記録を残し、改善につなげられる点にあります。リアルタイムに気づける仕組み(エッジ推論)と、録画・検索・権限管理などの運用基盤を組み合わせることで、『検知→記録→改善』のサイクルを回しやすくなります。

 Zenmovは、現場要件に合わせて構成と運用を設計し、PoCから本番、運用、改善まで伴走します。工場や物流、施設管理、観光、防災、医療・介護など、さまざまな現場で成果が出る形を一緒に検討できれば幸いです。


実証済みモデル(一例)

■ AI検知モデル / 検知対象(修正箇所下書き)

乗降検知

車両からの人の乗り降り

人の姿勢認識

立っている・座っている・倒れているなどの姿勢

顏認識

顔の存在や本人かどうか

電子フェンス検知

設定した区域への人や車の侵入や退出

群衆検知(人数定義可能)

混雑とそこに人がどれくらい集まっているか

人の滞留(滞在時間を設定可能)

人が同じ場所に長時間とどまっていること

人の転倒

人が倒れた状態

尾行/追随検知(入口での後追い

認証せずに他人の後ろについて侵入する行為

地点検知と記録

特定の場所に来た・通過したこと

着衣検出(作業服・制服の検知など)

作業員や利用者が決められた服装(制服・安全服)を着ているかどうか

車両故障

停止して動かないなど、故障状態にある車両

急加速

車両が急に加速した動き

逆走

車両が進行方向と逆向きに走行する動き

赤信号無視

信号が赤でも車両が進入・通過する行為

フェンス越え(塀の乗り越え)

人が塀やフェンスを乗り越える行為

スピード違反/速度計測(区間測定含む)

車両の速度が規定値を超えているか

車両ナンバー認識

車両のナンバープレートを読み取る

道路事故

衝突や接触などの事故発生

中央線越え (二重線跨ぎ)

車両が車線中央の規制ラインを越える動き

違法Uターン

禁止されている場所でのUターン

バイクの進入禁止レーン走行

バイクが指定禁止レーンに進入・走行する

並列駐車

車両が横並びに駐車する状態

Uターン検知

車両がUターンしている動き

立入禁止区域侵入

人や車両が指定の禁止区域に入る行為

車道への異物侵入

車道に物体(障害物)が入り込む

車両走行軌跡の追跡

車両の移動ルートを追跡して記録する

違法駐車(赤線・黄線など)

駐停車禁止区域に停車している車両

交差点での駐車

交差点内に駐車している車両

違法な左折・右折

禁止されている左折・右折行為

熱感知センサー検知

人や物体からの熱(赤外線)を検知して存在を把握

■ AI機能・小売分析パック / 機能説明

事象検索

条件(物体、動作、時間等)で録画映像を高速検索。

マルチカメラ顔検索

複数カメラ映像から同一人物を顔で横断検索。

マスク検出

顔画像からマスクの有無を判定。

マルチカメラナンバー認識検索

複数カメラでナンバープレートを認識・検索。

タグ&トラック(PTZ追跡)

対象をタグ付けしてPTZカメラで自動追尾。

AI人・車両検出

AIが人や車両を識別し、アラートや統計に活用。

AI火災・煙検出

AIが火災や煙を早期検知。

人数カウント

来客数や混雑状況を自動計測。

ヒートマップ

人の滞留や動線を色分けで可視化。

列検出

待機列や滞留状況を検知。

■ PPE (保護具)検出機能

ヘルメット

安全帽着用の有無を検出。

高視認ベスト

蛍光ベストなどの視認性衣服を検出。

保護服

指定作業服や防護服を検知。

■人の行動分析

倒れ込み検出

人が倒れた状態を検知。

手挙げ検出

両手を上げるポーズを検知。

しゃがみ動作検出

しゃがんだ姿勢を検知。

ソーシャルディスタンス違反検出

人と人との距離を計測し、一定距離未満を検知。

■ その他

入退室管理システム連携

ドア解錠や入退室管理と映像を統合。

火災・警報システム連携

火災報知や警報設備と連携してイベントをトリガー。

外周侵入検知システム連携

外周センサーと統合し侵入を検知。

外部イベント連携

POS等外部デバイスの情報を映像と統合。

顔認証(ウォッチリスト)

登録者/要注意者を識別。

ナンバー認証(ウォッチリスト)

登録済/要注意車両を認識。

カスタムAI解析

ユーザー定義のAIモデルを利用可能。

水位検知

水位の変化を検出。

オフライン解析

インポート動画の解析・検索を実行。

マルチカメラオブジェクト追跡

複数カメラをまたいで対象を追跡。待機列や滞留状況を検知。

類似検索

写真・映像に似た人物を映像から検索。

データセンタードメイン統合

大規模環境で複数ドメインを統合管理。


【AIブログ連載 第2回】エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)ー どう違い、なぜ使い分けるのか

エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)— どう違い、なぜ使い分けるのか

 エッジAI端末と一般的な汎用PC(デスクトップPC/ノートPC)は、どちらも広い意味では「コンピュータ」です。しかし、設計思想や使われる環境、得意とする用途が大きく異なります。本記事では、映像AIでよく名前が挙がるNVIDIAの「Jetson」と「RTX」を例に違い(向き・不向き)を整理したうえで、なぜ“エッジAI端末”が選ばれるのかを解説します。


目次

  1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

  2. JetsonとRTXの違い(向き・不向き)

  3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

  4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

  5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

  6. Zenmov×EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

  7. まとめ

補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム/CUDA Tile)

1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

 エッジAI端末(エッジPC、産業用AI端末など)は、入力(カメラ映像・センサー)→処理(AI推論)→出力(通知・制御・保存)という点で、コンピュータの基本構造は汎用PCと同じです。ただし、一般に「PC」と言うとオフィスや家庭で使うデスクトップPC/ノートPCを指すことが多いため、本記事では区別のために「汎用PC(RTX搭載PC)」と「エッジAI端末(Jetson搭載端末)」と呼び分けます。

簡単に整理すると、

  • 汎用PC(RTX搭載PC): 安定した室内環境で使う前提の、幅広い用途に対応できる“高性能な一般PC“

  • エッジAI端末(Jetson搭載端末): 現場向けに最適化された“用途特化型PC”


2. JetsonとRTXの違い

 ここでは、映像解析の現場でよく名前が挙がるNVIDIA製品を取り上げます。Jetsonは「現場に置く前提の小型コンピュータ」、RTXは「PCやサーバに挿す高性能GPUカード」です。

Jetson(エッジ向け)

  • ARM CPU+GPUを統合したエッジ向けプラットフォーム

  • 小型・省電力・連続稼働を重視(現場設置を想定)

  • カメラやセンサーと組み合わせて、リアルタイム推論を現場側で完結しやすい

  • 耐環境性(防塵・耐振動など)を持つ端末に組み込まれることが多い

RTX(汎用PC/サーバ向け)

  • 主にPC/サーバに搭載するディスクリートGPU(カード)

  • 圧倒的なGPU性能と価格競争力が魅力(用途が広い)

  • PC作業・開発環境・検証など“汎用用途”も同居できる

  • ただし、設置環境は基本的に室内(電源・空調・筐体スペースが前提)


3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

 結論として、RTX搭載の汎用PCは「性能」と「価格」の面で非常に魅力的です。特にPoC(お試し検証)や、空調の効いたサーバ室・事務所内で運用できる環境では、現実的な選択肢になります。

  • 性能:高いGPU性能で、映像解析から大規模モデルの検証まで幅広く対応しやすい

  • 柔軟性:汎用OS(Windows/Linux等)で、用途に応じてソフトを自由に構成できる

  • コスト:同等クラスの推論性能を狙う場合、構成次第では“コスパが良い”ケースもある

  • 通常のPC作業(開発、編集、分析など)も同じ1台でこなせる


〈価格感の目安〉※2025年時点

 価格はGPU世代、CPUやメモリ、筐体(産業用か)、入手経路(量販/BTO/業務向け)で大きく変わります。あくまで目安として、国内で見かけるレンジを整理します。

カテゴリ

価格帯の目安(新品)

補足

RTX搭載のデスクトップPC

約12万〜35万円台が中心(上位は50万円超も)

BTO/量販で幅広い。GPU世代と周辺構成で変動

Jetson搭載のエッジPC(一般的な小型機)

約20万〜40万円前後

小型・省電力を重視した構成が多い

Jetson搭載の産業用・堅牢エッジPC

約30万〜80万円超もあり得る

防塵・耐振動など“筐体要件”で上振れしやすい

「RTX搭載PCのほうが高性能で安価に見える」ことは珍しくありません。それでもエッジAI端末が選ばれるのは、次章の“運用条件”が大きく効いてくるためです。


4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

 AIを“動かすだけ”なら汎用PCでも可能です。たとえば、カメラ映像を読み込んで「車が写っている」「人が通った」程度の検知は、事務所のPCでも処理できます。

一方で、エッジAIが本当に価値を発揮するのは、次のような現場条件がそろうときです。

  • 駐車場、工場、店舗、道路、施設の出入口など“現場”に設置する

  • 24時間365日、止まらずに動き続けることが求められる

  • 暑さ・寒さ・ホコリ・振動など、環境が過酷

  • 電源や設置スペースに制約がある(省電力・小型が重要)


 これらを満たすために生まれたのが、エッジAI端末(エッジPC)です。エッジ端末もPCですが、「AIでよく使う部分(GPUなど)」を特化し、現場で不要になりがちな要素を最小化することで、“推論を回し続ける”コストパフォーマンスと運用性を高めています。

次に、JetsonとRTXを見比べると、違いがより明確になります。

5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

「現場でJetsonの代わりにRTX搭載の汎用PCを置けばいいのでは?」という発想は自然です。ただ、エッジAIが担う“現場要件”を満たそうとすると、主に次の課題が出やすくなります。


 上のイラスト図から分かるように、RTX搭載PCは高い処理性能を備える一方で、現場で24時間365日止めずに稼働させることは難しいです。また、運用設計から保守・維持までを一から構築する必要があり、負担が大きくなりがちです。こうした負担を“製品として”吸収し、現場導入を容易にする点に、エッジAI端末の価値があります。

6. Zenmov × EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

 ここまでで「RTXは高性能で安いことも多いのに、なぜエッジ端末が必要なのか?」という疑問がより具体化したと思います。運用面まで含めて考えると、エッジAI端末は“AIの現場運用を前提にパッケージ化されたPC”であり、導入後の負担が大きく変わります。


ダッシュボード画面の参考例


 Zenmovが取り扱うJetsonベースのエッジAI端末では、次のような管理がダッシュボード中心で行えます。

  • 端末の一括管理:端末一覧、稼働状態(オンライン/オフライン)、温度やリソース使用率などのヘルスチェック

  • AIアプリ/モデルの配布:推論アプリの導入・更新、設定配布、再起動などを遠隔で実施

  • カメラ/入力の管理:ストリーム設定、解析対象領域(ROI)や検知条件の設定

  • アラート/ログ:検知イベントの履歴、ログの収集、アラート通知の設定

  • 運用の省力化:現場ごとにバラバラになりがちな手順を標準化し、保守・復旧をしやすくする

 汎用PC(RTX搭載)で同等の運用を目指すことも可能ですが、監視・更新・ログ収集・故障時の復旧などを“自前で設計”する必要があり、規模が大きくなるほど運用負荷が効いてきます。

7. まとめ

 RTX搭載の汎用PCは、性能と価格のバランスが優れ、PoCや室内運用では非常に有力です。一方で、エッジAI端末は「省電力・耐環境・連続稼働・遠隔運用」を前提に設計されており、現場で“止めずに回し続ける”用途では総合的な安心感と運用負担の軽さが価値になります。

  • PoCや室内の検証:RTX搭載PCが有力(高性能・柔軟・コスパ)

  • 現場での連続稼働:Jetson搭載のエッジAI端末が有力(省電力・耐環境・運用の標準化)


補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム)

 エッジAI分野でNVIDIA製品がよく使われる背景には、ハードウェア性能に加え、開発を強力に支える「CUDAエコシステム(開発基盤)」が整っていることがあります。

  • CUDAエコシステム:並列コンピューティング基盤「CUDA」は、AI/ディープラーニング領域で事実上の標準として広く利用されています。

  • 主要フレームワークとの親和性:TensorFlowやPyTorchなど主要フレームワークがNVIDIA GPUに最適化されており、学習から推論までの移行がしやすい点が強みです。

  • ライブラリ/SDKの充実:画像認識、映像処理、推論最適化、ロボティクスなど用途別のSDKが豊富で、開発期間とコストの削減につながります。

その結果、学習(サーバ側)と推論(エッジ側)を同じNVIDIA系のスタックでつなぎやすく、運用全体の見通しが立てやすい、というメリットも生まれます。

 なお近年は、CUDA Toolkit 13.1で導入された「CUDA Tile(タイルベースのプログラミングモデル)」や、Python向けの「cuTile Python」など、PythonユーザーでもCUDAを扱いやすくする動きも進んでいます。


【AIブログ連載 第1回】エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

最近よく耳にする「エッジAI」。

でも、「クラウドAIと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」という方も多いと思います。

この記事では、エッジAIをはじめて聞く方にもわかるように、仕組みとメリットをやさしく解説します。

目次

  1. エッジAIの「エッジ」とは?

  2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

  3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

  4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

  5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

  6. まとめ

1. エッジAIの「エッジ」ってなに?

まずは言葉の意味から整理します。

  • エッジ(Edge) … ネットワークの「端っこ」、つまり現場側

  • エッジAI … クラウドではなく、現場のデバイス側でAIを動かす技術

普通のAI(クラウドAI)は、

データをクラウドに送る → クラウドでAIが計算 → 結果が返ってくる

という「クラウド中心」の考え方です。

エッジAIは、すべてをクラウド任せにせず、できるだけ現場側の端末で判断させる考え方です。

  • スマホ

  • カメラ

  • 車載機器

  • 製造ラインの機械

といった現場にある端末の中にAIモデルを入れて、その場で判断させるのがエッジAIです。


2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

AIには大きく分けて2つのステップがあります。

  1. 学習(トレーニング)

  2. 推論(インフェレンス)

クラウドAIは、学習も推論もクラウド側で行うのが一般的です。

一方でエッジAIは、「学習」はクラウド側で行い、「推論」を主に現場デバイスで行うという役割分担になっています。

「学習」と「推論」のイメージ図をAIにて生成

3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

スライドのイメージに沿って、エッジAIの流れをもう少し具体的に説明します。

  1. クラウド上でモデルをトレーニング(学習)

  2. モデルを圧縮・軽量化

  3. エッジデバイスに展開(配布)

  4. 現場で推論(inference)をおこなう

4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

1. クラウドレス高速処理(リアルタイム処理で遅延がほとんどない)

エッジAIの一番のメリットは、即時性です。

  • 製造現場

  • 自動運転車

クラウドに毎回データを送っていたら、

「送信 → 処理 → 結果を受信」というタイムラグがどうしても発生します。

一瞬の判断が命取りになるシーンでは、この遅延が大きなリスクです。

エッジAIなら、デバイス内で完結するため、遅延を最小限に抑えられます。

2. 高セキュリティ・プライバシーの向上

エッジAIでは、個人情報を含むデータをクラウドに送らず、

端末の中だけで処理できるというメリットがあります。

  • 顔認証に使う顔データ

  • 車両の詳細な運行データ

  • 医療・ヘルスケアに関するデータ

こうしたセンシティブな情報を外部に出さずに処理できれば、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らすことができます。

「できるだけデータを外に出さず、その場で処理する」という考え方は、今後さらに重要になる領域です。

3. 通信コストの削減

監視カメラやIoT機器が大量に設置されている現場では、すべてのデータをクラウドに送り続けると通信量が膨大になります。

  • 24時間365日稼働する監視カメラ

  • 工場・倉庫・ビルに設置された多数のセンサー

  • 船の上・山奥・僻地など、通信環境が不安定な場所

こうした環境では、映像やセンサーの生データはエッジ側で処理し、異常があったときだけ通知したり、必要な要約情報だけクラウドへ送る構成にすることで、通信量・通信コストを大幅に削減できます。

5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

エッジAIは、次のような場面で活躍しています。

「クラウドに頼りすぎず、現場で素早く・賢く判断する」ことが求められる場所で、エッジAIの価値が発揮されます。


  • 製造現場:不良品検知、ライン監視、作業者の安全確認 など


  • 自動運転・車載システム : 歩行者検知、車間距離管理、危険運転検知 など


  • スマートシティ・インフラ監視 : 交通量・渋滞状況の可視化、人流解析、危険エリア検知 など


  • 通信が不安定な現場 : 船舶、山間部、僻地の設備・インフラ監視 など

まとめ:クラウドとエッジの“いいとこ取り”がこれからのAI

ポイントを整理すると:

  • エッジAIは、クラウドではなく現場デバイスで推論を行うAI

  • 流れは【クラウドで学習 → モデルを軽量化 → エッジデバイスにデプロイ → 現場で推論】

  • 注目される理由は

これからのAIシステムは、大量データの学習はクラウドで、即時判断はエッジで、という形でクラウドAIとエッジAIを組み合わせていく流れが主流になっていきます。

エッジAIの魅力をわかりやすく紹介する新ページを公開しました

ZenmovのエッジAIソリューション

➡ エッジAI特設ページはこちら:https://zenmov.com/edge-ai

近年注目を集める「エッジAI」は、クラウドに頼らずデータを現場で処理することで、リアルタイム性と効率性を両立できる技術です。

Zenmovでは、このエッジAIを活用したシミュレーションソリューションを展開しています。

エッジAIの特徴

  • 素早い処理:交通監視や危険検知など、即時の判断が求められる場面で活躍

  • コスト削減:必要なデータだけを送信するため通信量を抑制

  • 柔軟な拡張性:カメラやセンサーの追加で簡単に対応可能

活用シーン

  • 交通分野:危険運転や違法駐車を検知

  • 観光分野:人流データを活用して観光戦略を立案

  • 産業分野:工場での転倒やヘルメット未着用を検知

Zenmovが提供する価値

  • 設置は数時間で完了、防水防塵対応で屋外も安心

  • データは現場処理 → プライバシー保護を確保

  • 50以上のAIモデルを備え、導入直後から利用可能

エッジAIは、交通・観光・産業など幅広い分野で即効性を発揮します。

Zenmovはその導入を通じて、安全で効率的な社会づくりに貢献していきます。

興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!


Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmov株式会社が、発注ナビ社様による特集記事「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」に選ばれました。

弊社Zenmovは「カオスな交通をITで解消する」という企業ビジョンのもと、モビリティ領域に特化したGPS/位置情報システムの開発に取り組んでいます。国内外で実稼働しているMaaS関連プロジェクトや、自社開発のSMOC(スマートモビリティプラットフォーム)を高く評価いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/location-information_companies/

Zenmovは現実の空間やプロセスなどをデジタル上に再現し、シミュレーションする技術(デジタルツイン)を取り扱っています。

デジタルツインのデモを作成してみました

私たちは、交通や都市の移動に関する多様なデータを取り込み、現状の課題を可視化・分析するとともに、交通量や流動パターンを変動させて将来的なボトルネックや潜在的課題を検出できるシミュレーターを開発しています。 このシミュレーターは、複数の都市・地域に柔軟に適用可能で、都市特性に応じた移動行動の再現と課題抽出を支援します。 さらに、こうした解析基盤は、都市全体の状況をリアルタイムに反映するデジタルツインへと発展させることを見据えており、将来的にはエッジAIとの連携によって、現地に近い場所での即時判断やフィードバック制御にも対応していく予定です。 都市交通の高度な意思決定支援を可能にするインフラとして、公共・民間を問わず幅広い活用を想定しています。

※動画は目黒駅周辺のものです。

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

BALANCe Magazine様のWeb特集「新規サービス・新規事業のシステム開発でおすすめの開発会社15選!選び方も解説」にて、弊社Zenmovが“開発に強い企業”としてご紹介いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://balance.bz/magazine/category/system/new-system-development/#Zenmov株式会社


Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社は、ベトナムを中心とした海外でのエンジニア採用と育成を積極的に推進する企業として知られています。

現地トップ大学との産学連携やジョブフェアの開催、日本語のできる高度IT人材の育成など、グローバルな採用戦略を展開し、数多くの優秀な人材を輩出してきました。

同社は採用から日本での就業、キャリア開発まで、一貫したサポート体制を確立しています。

この度、私たちZenmovは、Sun Asterisk社のベトナム人新卒ITエンジニア採用プログラムを活用する機会をいただきました。

本プログラムを通じて、オンラインで多数のベトナム人学生に企業説明を実施し、予想を上回る応募をいただきました。書類選考後、一次面接を行い、11月29日(土)にベトナム‧ハノイのSun Asterisk社にて最終面接を実施しました。

Sun Asterisk社のオフィスには、おしゃれなカフェカウンターが併設されています。このスタイリッシュな空間を訪れることは、採用チームにとって貴重な経験となりました。

最終面接には、当社CTOの真中とビジネス開発担当の徳田が参加しました。

その結果、優秀なベトナム人大学生4名を新卒エンジニアとして採用することが決定しました。

2名は2025年11月に、残り2名は2026年11月にZenmovへ入社する予定です。

4名全員が大学卒業後に来日し、Zenmovでエンジニアとして活躍する予定です。

採用された4名は、卒業までの期間を活用して日本語能力の向上とエンジニアリングスキルの習得に注力します。

これにより、日本での業務にスムーズに対応できる体制を整えます。

また、在学中からZenmovのプロジェクトにインターンとして参加する機会を設け、実践的な経験を積めるよう支援していく予定です。

左から、Zenmov CTO 真中、内定者のド・ティ・トゥイ・ガー様、Zenmov 徳田、Sun Asterisk社 広瀬様

Zenmovは、今後もグローバルな視点から優秀な人材の採用に注力するとともに、社員一人ひとりの成長を支援する環境づくりに取り組んでまいります。

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmovのオフィスは目黒川に面しています。目黒川といえば東京の桜の名所の1つですが、桜の満開は過ぎてこれから葉桜が楽しめます。

弊社オフィス内もある植物のつぼみがほころび始めました。ある植物とは幸福の木ともいわれる「ドラセナ」です。ドラセナといえば人気の高い観葉植物ですが、開花周期は短いもので2~3年、長いものでは5~10年で、咲く時期も決まっていない、花に関してはちょっと気まぐれな植物なようです(ドラセナの花言葉は幸福です)。

さてこのたび、Zenmovは株式会社ブロードリーフ、株式会社ヨコオの2社を引受先として第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施したところです。両企業様からの貴重なご出資を受け、スマートモビリティ・プラットフォーム、弊社のMaaSプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)の技術開発とビジネス展開を一層加速させ、世の中の交通課題の解決にまい進していきたい…と代表の田中、および社員一同で襟を正しています。

オフィスのドラセナの開花も、Zenmovの次のステージに向けての激励(と少しのお祝い?)のメッセージかもしれない…と前向き・勝手に解釈しています。

2024年4月9日プレスリリース Zenmov、シリーズAラウンドの資金調達を実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000081602.html


ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~ Landscape of Brunei - Let's go on a jungle tour! vol.1-の続きです。

長い長い階段を上ると、鉄塔がそびえ立つベラロン・キャノピー・ウォークウェイにやってきます。

キャノピー・ウォークウェイは地上約43mの高さの鉄塔が5つ連結されている、熱帯雨林を一望できるブルネイの有名な絶景スポットです。

(引用参考:ブルネイ観光局)


では、鉄塔の上に上がってみましょう。

これがキャノピーのてっぺんに上がったところです。絶景・・より前にまず、足がすくみそうです。

ウォークウェイも歩いてみましょう。


キャノピー・ウォークウェイを歩く

とにかく高くて、幅が狭くて、なかなかのスリルです。

上ウィークウェイを上から見ると、このような構造になっています。

見渡す限り世界で最も多様な生態系のひとつであるブルネイの熱帯雨林が広がります。時間帯を選んで、ジャングルの地平線から昇る太陽や沈んでいく太陽を眺めるのも素晴らしい経験になるでしょう。

ツアー終了後、ロッジハウスに戻り、ランチタイムです。

ブルネイのグルメについては、またの機会にご紹介したいと思います。

テンブロン地区でのジャングルツアーはいかがでしたでしょうか。

雄大なブルネイの熱帯雨林に魅せられた貴重な体験でした。

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~ Landscape of Brunei - Across the Temburong Bridge -の続きです。

テンブロン橋を渡ると、テンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、間にマレーシアを挟んだ飛地となっています。南部には550km2 の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。


 飛び地になっているテンブロン地区


では、国立公園のジャングルツアーへ出かけましょう。まずは、ロッジハウスでチェックイン!

ようこそ、ジャングルツアーへツアーのロッジハウスから(1)                             ツアーのロッジハウスから(2)  ジャングルツアー出発前の腹ごしらえ Wajid Temburong お米を砂糖とココナッツと加えて蒸したもの?


腹ごしらえもすんだら、ツアーに出発です!


ジャングルの入り口に到着です!

ゲートをくぐると、いきなり長いつり橋が待っています。

長いつり橋を渡り終えると、今度は長い長い上り坂の階段が待っていました!

ツアーはまだまだ続きます。

次回の投稿では、長い階段を上った先の景色をご紹介します。 >> (2)へ続く

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

テンブロン橋を走行中


テンブロンについては、以前にも「ブルネイへの渡航 その4」でご紹介しましたが、改めて実際に行ってみた現地の様子を"ブルネイの景色 シリーズ"として何回かに分けてご紹介します。

ブルネイ本土とテンブロン地区を結んでいるこの橋は、通称テンブロン橋と呼ばれています。本当の名前は「スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋 ~Sultan Haji Omar Ali Saifuddien Bridge」で、現ブルネイの首相ハサナル・ボルキア・イブニ・オマール・アリ・サイフッディエン3世の父である第28代国王のオマール・アリ・サイフディン3世に敬意を表して名付けられたそうです。

橋はブルネイ湾に架かり、全長30キロメートルという東南アジアで最も長い橋となっています。マレーシアとブルネイ湾に隔てられているテンブロン地区と本土を直接結んでいる国内唯一の道路橋で、2014年に工事が始まり、COVID-19の流行の影響で予定より遅れて2020年3月17日に開通しました。

飛び地になっているテンブロン地区


長い長いテンブロン橋を渡ると、そこではテンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

ジャングルの入り口


テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、南部には550km² の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。

次回の投稿では、テンブロン橋を渡った先に広がる国立公園でのジャングルツアーの様子をお届けします。

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイでお世話になっている大河内さんが動画を製作されましたので、こちらでも紹介します。

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

この青空に突き抜ける超高層ビル、どこにあると思いますか?(図1)

フィリピンの首都、メトロマニラのマカティ市にあるAyala Triangle Gardensという場所の一角の、新しく開発されたエリアにあります。右側のタワーが40階建てのオフィスビル、左のタワーが24階建ての5つ星ホテルです。2021 年9月にZenmovのスタッフ2名でコロナ禍の中、フィリピンに出張したときに撮影してきました。

図1 Ayala Triangle Gardens

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


フィリピンというと、貧しい国で、スラム街があったり…のイメージが強いと思いますが、日々発展しています。フィリピン国民の平均年齢は26歳、日本は47歳です。フィリピンは若くて成長著しい国で、出張で訪れるたびに街の風景が変わります。


超高層ビルのあるAyala Triangle Gardensの「Ayala」とは、フィリピンの財閥の名称で、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなど、多角的に事業を展開しています。


その不動産部門、フィリピンのデベロッパー大手の1つAyala Landが開発し、フィリピンで最も注目されている街の1つがマカティ市の隣、タギッグ市の北東部にあるBonifacio Global City(BGC)です(図2)。BGCのあるエリアは、元はFort McKinley米軍基地でしたが、1949年にフィリピンに返還され、Fort Bonifacioと名称が変更されました。1999年よりフィリピン共和国基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority:BCDA)がオフィスエリアに開発する目的で土地の売却を進め、Ayala LandとCampos GroupのEvergreen Holdingsが開発をしました。近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶ現在のBGCの町並みは整然として美しく、自分がどこにいるのか分からなくなります(図3)。

図2 BGCの場所

出典:OpenStreetMap


図3 BGCの町並み ①高層ビル

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


BGCの面積は240ヘクタールで、タギッグ市全体の5%を占めています。2020年時点の人口は11,912人です。エリア内はフィリピン名物のトライシクルやジープニーの乗り入れは禁止されています。そのため空気もきれいで、フィリピンらしい喧騒とは無縁で閑静な雰囲気を保っています。道路・歩道が整備されていて、オフィスビルやショッピングモールがあります。治安もいいため、各国の駐在員が暮らすレジデンスもあり、公園や広場も充実しています(図4)。

              図4 BGCの町並み ②緑あふれる広場

            出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


が、やはりBGCもフィリピンである…と痛感せざるを得ないのが渋滞問題なのです。エリア内の移動は、自家用車、巡回バス、レンタルサイクル、徒歩になりますが、隣のビジネスの中心地マカティ市に移動するのに、通常は車で10分ほどなのが朝晩のピーク時には40分近くかかってしまうのです。

弊社Zenmovはマニラ市のイントラムロスやパサイ市でMaaS事業を手掛けていますので、BGCのきれいな街並みにふさわしい、便利で環境に優しくておしゃれな交通事業のグランドデザインはどのようなものがいいだろうか?とイメージを膨らませてしまいます。

日々変わっていくフィリピンですが、最後に変わらぬ風景もご紹介します。マニラ湾に沈んでいく夕日です(動画1)。数えきれないほどフィリピンには訪問・滞在していますが、この景色は変わることはありません。この夕日を見るとフィリピンにいるのだな…といつも実感します。


                  動画1:マニラ湾の夕日

              出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


ブルネイ観光の紹介

ブルネイ観光の紹介

ブルネイでご一緒させていただいている、SSIの大河内氏※から観光案内の動画をご紹介頂きました。

ブルネイの魅力が短くまとまっているものですので、紹介させて頂きます。

興味を持たれた方は、是非以下のリンク先もご覧ください。

https://www.bruneitourism.com/


※大河内氏のYoutubeチャンネルはこちら


【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

 第2回では、汎用PC(RTX搭載PC)と、現場向けに最適化されたエッジAI端末(Jetson搭載端末)の違いを整理しました。本記事(第3回)では、その続きとして「実際にどう使い分け、どう運用して成果につなげるか」をまとめます。 結論から言うと、現場要件に合わせてエッジ/オンプレミス/クラウドを適切に組み合わせることで、検知を「記録」へ、記録を「改善」へつなげやすくなります。


目次

  1. 現場で映像AIが使われるシーン(代表的な使用用途)

  2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

  3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく


1. 現場で映像AIが使われるシーン

 映像AIは、「人の目で見続ける」作業を減らし、異常や兆候を早く見つけるために使われます。具体的には、次のような場所・現場での活用が進んでいます。

(1)工事現場/工場/プラント/倉庫(安全・稼働の最適化)(※工場の俯瞰図や設備、生産停止してる。

  • 危険エリア侵入、転倒・うずくまり、PPE未着用などを検知し、安全対策を補助します。

  • 設備周辺の滞留や異常兆候を把握し、生産停止や対応工数の増加を抑えます。

  • 稼働状況を可視化し、止めない運用(稼働率向上)に活用します。

(2)駐車場/立体駐車場/駐輪場(満空・混雑の見える化)

  • 満空・混雑・滞在を自動把握し、運営判断に反映します。

  • 滞在傾向や混雑要因を見える化し、誘導・配置の改善につなげます。

  • サイネージやWebなどの案内に反映し、利用者の分散に活用します。

(3)警備・監視/施設管理(オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場敷地など)

  • 侵入、不審行動、置き去り物、滞留などを検知し、担当者へ通知します

  • 混雑・行列を可視化し、警備配置や導線設計の改善に活用します。

(4)物流倉庫/配送センター/ヤード(安全とオペレーションの見える化)

  • フォークリフトと作業者の接近、危険エリア侵入などを検知し、安全対策を補助します。

  • バースやヤードの滞留、入退場、待機列を把握し、ボトルネックを可視化します。

  • 記録を基に、配置・手順・ルールの改善につなげます。

(5)観光地/イベント会場/駅・空港(人流・混雑の分析)

  • 混雑度、導線、滞在時間を可視化し、案内・誘導・スタッフ配置を最適化します。

  • 個人を特定しない集計(匿名化・統計)を前提に、プライバシーへ配慮します。

(6)防災・インフラ(工場、倉庫、駐車場、道路・トンネルなど)

  • 煙・炎などの兆候を早期検知し、初動(連絡・避難・消火)を支援します。

  • 夜間や無人環境でも、検知→通知→記録を自動化しやすい領域です。

(7)医療/介護(病院、クリニック、介護施設、待合・受付など)

  • 転倒、離床、徘徊などの兆候把握により、見守り負荷の軽減を支援します。

  • 混雑や滞留を見える化し、案内や人員配置の改善に活用します。

  • マスキングやアクセス権限など、プライバシー配慮と運用ルール整備が前提です。

2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

 Zenmovは、現場の制約(回線・設置環境・セキュリティ要件など)と目的(即時通知、録画保存、拠点横断の運用など)に合わせて、エッジ/オンプレミス/クラウドのいずれの構成にも柔軟に対応し、最適な組み合わせをご提案します。端末やカメラ、検知結果、アラート履歴などをダッシュボードで一元的に把握・管理できる構成もご提案可能です。

また、海外(台湾・フィリピン・マレーシア・アラブ首長国連邦・米国など)での設置・運用を見据えた導入支援にも対応可能です。

 Zenmovが取り扱う映像AIは「何を検知するか」だけでなく、リアルタイム性、録画の扱い、拠点横断の運用などの要件で最適構成が変わります。次の3つに整理できます。

① エッジ(現場で検知して、すぐ通知)

 カメラ映像を現場の端末側で解析し、異常や兆候を検知したら、必要な結果だけを通知・記録する構成です。映像を常時外部へ送らない設計にできるため、遅延や通信量を抑えやすく、現場の即時対応につなげやすいのが特徴です。固定拠点だけでなく、車載や可搬型の装置など“動く現場”でも、通信が不安定な環境で検知・記録を継続する運用に適します。

  • 向いている要件:リアルタイム性が重要/回線が細い・不安定/映像を外部に出したくない(プライバシー配慮)

  • 活用例:工場の安全検知(侵入・転倒・PPE未着用など)、駐車場の満空・混雑検知、ゲート周辺の侵入・滞留検知、公共交通・物流車両での検知・記録(運行中イベントや乗降検知など)

② オンプレミス(社内環境で録画・検索・権限管理まで整備)

 録画映像やイベントを社内環境に集約し、保存期間の管理、閲覧権限、監査対応などを含めて運用を固めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:社内ネットワークで完結したい/厳格なセキュリティ・監査要件がある/証跡管理を重視したい

  • 活用例:施設や工場敷地の監視運用、関係者ごとの閲覧範囲の整理、事故後の映像確認と再発防止

③ クラウド(多拠点を束ねて、運用を統一・見える化)

 複数拠点の映像・イベントを集約し、多拠点の状況把握や運用ルールの統一を進めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:拠点が複数ある/遠隔で運用したい/全体を一つの仕組みで管理したい

  • 活用例:複数施設の統合監視、遠隔からの状況確認、アラート対応フローの統一

(補足:VMSの位置づけ)

 録画・検索・権限管理・多拠点運用など、いわゆるVMS(映像管理)機能は、事故やトラブルの後に「いつ・どこで・何が」を素早く探せるようになり、関係者間の共有や運用ルールの標準化も進めやすくなります。

3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく

 映像AIの価値は、危険や異常を見つけることだけでなく、記録を残し、改善につなげられる点にあります。リアルタイムに気づける仕組み(エッジ推論)と、録画・検索・権限管理などの運用基盤を組み合わせることで、『検知→記録→改善』のサイクルを回しやすくなります。

 Zenmovは、現場要件に合わせて構成と運用を設計し、PoCから本番、運用、改善まで伴走します。工場や物流、施設管理、観光、防災、医療・介護など、さまざまな現場で成果が出る形を一緒に検討できれば幸いです。


実証済みモデル(一例)

■ AI検知モデル / 検知対象(修正箇所下書き)

乗降検知

車両からの人の乗り降り

人の姿勢認識

立っている・座っている・倒れているなどの姿勢

顏認識

顔の存在や本人かどうか

電子フェンス検知

設定した区域への人や車の侵入や退出

群衆検知(人数定義可能)

混雑とそこに人がどれくらい集まっているか

人の滞留(滞在時間を設定可能)

人が同じ場所に長時間とどまっていること

人の転倒

人が倒れた状態

尾行/追随検知(入口での後追い

認証せずに他人の後ろについて侵入する行為

地点検知と記録

特定の場所に来た・通過したこと

着衣検出(作業服・制服の検知など)

作業員や利用者が決められた服装(制服・安全服)を着ているかどうか

車両故障

停止して動かないなど、故障状態にある車両

急加速

車両が急に加速した動き

逆走

車両が進行方向と逆向きに走行する動き

赤信号無視

信号が赤でも車両が進入・通過する行為

フェンス越え(塀の乗り越え)

人が塀やフェンスを乗り越える行為

スピード違反/速度計測(区間測定含む)

車両の速度が規定値を超えているか

車両ナンバー認識

車両のナンバープレートを読み取る

道路事故

衝突や接触などの事故発生

中央線越え (二重線跨ぎ)

車両が車線中央の規制ラインを越える動き

違法Uターン

禁止されている場所でのUターン

バイクの進入禁止レーン走行

バイクが指定禁止レーンに進入・走行する

並列駐車

車両が横並びに駐車する状態

Uターン検知

車両がUターンしている動き

立入禁止区域侵入

人や車両が指定の禁止区域に入る行為

車道への異物侵入

車道に物体(障害物)が入り込む

車両走行軌跡の追跡

車両の移動ルートを追跡して記録する

違法駐車(赤線・黄線など)

駐停車禁止区域に停車している車両

交差点での駐車

交差点内に駐車している車両

違法な左折・右折

禁止されている左折・右折行為

熱感知センサー検知

人や物体からの熱(赤外線)を検知して存在を把握

■ AI機能・小売分析パック / 機能説明

事象検索

条件(物体、動作、時間等)で録画映像を高速検索。

マルチカメラ顔検索

複数カメラ映像から同一人物を顔で横断検索。

マスク検出

顔画像からマスクの有無を判定。

マルチカメラナンバー認識検索

複数カメラでナンバープレートを認識・検索。

タグ&トラック(PTZ追跡)

対象をタグ付けしてPTZカメラで自動追尾。

AI人・車両検出

AIが人や車両を識別し、アラートや統計に活用。

AI火災・煙検出

AIが火災や煙を早期検知。

人数カウント

来客数や混雑状況を自動計測。

ヒートマップ

人の滞留や動線を色分けで可視化。

列検出

待機列や滞留状況を検知。

■ PPE (保護具)検出機能

ヘルメット

安全帽着用の有無を検出。

高視認ベスト

蛍光ベストなどの視認性衣服を検出。

保護服

指定作業服や防護服を検知。

■人の行動分析

倒れ込み検出

人が倒れた状態を検知。

手挙げ検出

両手を上げるポーズを検知。

しゃがみ動作検出

しゃがんだ姿勢を検知。

ソーシャルディスタンス違反検出

人と人との距離を計測し、一定距離未満を検知。

■ その他

入退室管理システム連携

ドア解錠や入退室管理と映像を統合。

火災・警報システム連携

火災報知や警報設備と連携してイベントをトリガー。

外周侵入検知システム連携

外周センサーと統合し侵入を検知。

外部イベント連携

POS等外部デバイスの情報を映像と統合。

顔認証(ウォッチリスト)

登録者/要注意者を識別。

ナンバー認証(ウォッチリスト)

登録済/要注意車両を認識。

カスタムAI解析

ユーザー定義のAIモデルを利用可能。

水位検知

水位の変化を検出。

オフライン解析

インポート動画の解析・検索を実行。

マルチカメラオブジェクト追跡

複数カメラをまたいで対象を追跡。待機列や滞留状況を検知。

類似検索

写真・映像に似た人物を映像から検索。

データセンタードメイン統合

大規模環境で複数ドメインを統合管理。


【AIブログ連載 第2回】エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)ー どう違い、なぜ使い分けるのか

エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)— どう違い、なぜ使い分けるのか

 エッジAI端末と一般的な汎用PC(デスクトップPC/ノートPC)は、どちらも広い意味では「コンピュータ」です。しかし、設計思想や使われる環境、得意とする用途が大きく異なります。本記事では、映像AIでよく名前が挙がるNVIDIAの「Jetson」と「RTX」を例に違い(向き・不向き)を整理したうえで、なぜ“エッジAI端末”が選ばれるのかを解説します。


目次

  1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

  2. JetsonとRTXの違い(向き・不向き)

  3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

  4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

  5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

  6. Zenmov×EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

  7. まとめ

補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム/CUDA Tile)

1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

 エッジAI端末(エッジPC、産業用AI端末など)は、入力(カメラ映像・センサー)→処理(AI推論)→出力(通知・制御・保存)という点で、コンピュータの基本構造は汎用PCと同じです。ただし、一般に「PC」と言うとオフィスや家庭で使うデスクトップPC/ノートPCを指すことが多いため、本記事では区別のために「汎用PC(RTX搭載PC)」と「エッジAI端末(Jetson搭載端末)」と呼び分けます。

簡単に整理すると、

  • 汎用PC(RTX搭載PC): 安定した室内環境で使う前提の、幅広い用途に対応できる“高性能な一般PC“

  • エッジAI端末(Jetson搭載端末): 現場向けに最適化された“用途特化型PC”


2. JetsonとRTXの違い

 ここでは、映像解析の現場でよく名前が挙がるNVIDIA製品を取り上げます。Jetsonは「現場に置く前提の小型コンピュータ」、RTXは「PCやサーバに挿す高性能GPUカード」です。

Jetson(エッジ向け)

  • ARM CPU+GPUを統合したエッジ向けプラットフォーム

  • 小型・省電力・連続稼働を重視(現場設置を想定)

  • カメラやセンサーと組み合わせて、リアルタイム推論を現場側で完結しやすい

  • 耐環境性(防塵・耐振動など)を持つ端末に組み込まれることが多い

RTX(汎用PC/サーバ向け)

  • 主にPC/サーバに搭載するディスクリートGPU(カード)

  • 圧倒的なGPU性能と価格競争力が魅力(用途が広い)

  • PC作業・開発環境・検証など“汎用用途”も同居できる

  • ただし、設置環境は基本的に室内(電源・空調・筐体スペースが前提)


3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

 結論として、RTX搭載の汎用PCは「性能」と「価格」の面で非常に魅力的です。特にPoC(お試し検証)や、空調の効いたサーバ室・事務所内で運用できる環境では、現実的な選択肢になります。

  • 性能:高いGPU性能で、映像解析から大規模モデルの検証まで幅広く対応しやすい

  • 柔軟性:汎用OS(Windows/Linux等)で、用途に応じてソフトを自由に構成できる

  • コスト:同等クラスの推論性能を狙う場合、構成次第では“コスパが良い”ケースもある

  • 通常のPC作業(開発、編集、分析など)も同じ1台でこなせる


〈価格感の目安〉※2025年時点

 価格はGPU世代、CPUやメモリ、筐体(産業用か)、入手経路(量販/BTO/業務向け)で大きく変わります。あくまで目安として、国内で見かけるレンジを整理します。

カテゴリ

価格帯の目安(新品)

補足

RTX搭載のデスクトップPC

約12万〜35万円台が中心(上位は50万円超も)

BTO/量販で幅広い。GPU世代と周辺構成で変動

Jetson搭載のエッジPC(一般的な小型機)

約20万〜40万円前後

小型・省電力を重視した構成が多い

Jetson搭載の産業用・堅牢エッジPC

約30万〜80万円超もあり得る

防塵・耐振動など“筐体要件”で上振れしやすい

「RTX搭載PCのほうが高性能で安価に見える」ことは珍しくありません。それでもエッジAI端末が選ばれるのは、次章の“運用条件”が大きく効いてくるためです。


4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

 AIを“動かすだけ”なら汎用PCでも可能です。たとえば、カメラ映像を読み込んで「車が写っている」「人が通った」程度の検知は、事務所のPCでも処理できます。

一方で、エッジAIが本当に価値を発揮するのは、次のような現場条件がそろうときです。

  • 駐車場、工場、店舗、道路、施設の出入口など“現場”に設置する

  • 24時間365日、止まらずに動き続けることが求められる

  • 暑さ・寒さ・ホコリ・振動など、環境が過酷

  • 電源や設置スペースに制約がある(省電力・小型が重要)


 これらを満たすために生まれたのが、エッジAI端末(エッジPC)です。エッジ端末もPCですが、「AIでよく使う部分(GPUなど)」を特化し、現場で不要になりがちな要素を最小化することで、“推論を回し続ける”コストパフォーマンスと運用性を高めています。

次に、JetsonとRTXを見比べると、違いがより明確になります。

5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

「現場でJetsonの代わりにRTX搭載の汎用PCを置けばいいのでは?」という発想は自然です。ただ、エッジAIが担う“現場要件”を満たそうとすると、主に次の課題が出やすくなります。


 上のイラスト図から分かるように、RTX搭載PCは高い処理性能を備える一方で、現場で24時間365日止めずに稼働させることは難しいです。また、運用設計から保守・維持までを一から構築する必要があり、負担が大きくなりがちです。こうした負担を“製品として”吸収し、現場導入を容易にする点に、エッジAI端末の価値があります。

6. Zenmov × EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

 ここまでで「RTXは高性能で安いことも多いのに、なぜエッジ端末が必要なのか?」という疑問がより具体化したと思います。運用面まで含めて考えると、エッジAI端末は“AIの現場運用を前提にパッケージ化されたPC”であり、導入後の負担が大きく変わります。


ダッシュボード画面の参考例


 Zenmovが取り扱うJetsonベースのエッジAI端末では、次のような管理がダッシュボード中心で行えます。

  • 端末の一括管理:端末一覧、稼働状態(オンライン/オフライン)、温度やリソース使用率などのヘルスチェック

  • AIアプリ/モデルの配布:推論アプリの導入・更新、設定配布、再起動などを遠隔で実施

  • カメラ/入力の管理:ストリーム設定、解析対象領域(ROI)や検知条件の設定

  • アラート/ログ:検知イベントの履歴、ログの収集、アラート通知の設定

  • 運用の省力化:現場ごとにバラバラになりがちな手順を標準化し、保守・復旧をしやすくする

 汎用PC(RTX搭載)で同等の運用を目指すことも可能ですが、監視・更新・ログ収集・故障時の復旧などを“自前で設計”する必要があり、規模が大きくなるほど運用負荷が効いてきます。

7. まとめ

 RTX搭載の汎用PCは、性能と価格のバランスが優れ、PoCや室内運用では非常に有力です。一方で、エッジAI端末は「省電力・耐環境・連続稼働・遠隔運用」を前提に設計されており、現場で“止めずに回し続ける”用途では総合的な安心感と運用負担の軽さが価値になります。

  • PoCや室内の検証:RTX搭載PCが有力(高性能・柔軟・コスパ)

  • 現場での連続稼働:Jetson搭載のエッジAI端末が有力(省電力・耐環境・運用の標準化)


補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム)

 エッジAI分野でNVIDIA製品がよく使われる背景には、ハードウェア性能に加え、開発を強力に支える「CUDAエコシステム(開発基盤)」が整っていることがあります。

  • CUDAエコシステム:並列コンピューティング基盤「CUDA」は、AI/ディープラーニング領域で事実上の標準として広く利用されています。

  • 主要フレームワークとの親和性:TensorFlowやPyTorchなど主要フレームワークがNVIDIA GPUに最適化されており、学習から推論までの移行がしやすい点が強みです。

  • ライブラリ/SDKの充実:画像認識、映像処理、推論最適化、ロボティクスなど用途別のSDKが豊富で、開発期間とコストの削減につながります。

その結果、学習(サーバ側)と推論(エッジ側)を同じNVIDIA系のスタックでつなぎやすく、運用全体の見通しが立てやすい、というメリットも生まれます。

 なお近年は、CUDA Toolkit 13.1で導入された「CUDA Tile(タイルベースのプログラミングモデル)」や、Python向けの「cuTile Python」など、PythonユーザーでもCUDAを扱いやすくする動きも進んでいます。


【AIブログ連載 第1回】エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

最近よく耳にする「エッジAI」。

でも、「クラウドAIと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」という方も多いと思います。

この記事では、エッジAIをはじめて聞く方にもわかるように、仕組みとメリットをやさしく解説します。

目次

  1. エッジAIの「エッジ」とは?

  2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

  3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

  4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

  5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

  6. まとめ

1. エッジAIの「エッジ」ってなに?

まずは言葉の意味から整理します。

  • エッジ(Edge) … ネットワークの「端っこ」、つまり現場側

  • エッジAI … クラウドではなく、現場のデバイス側でAIを動かす技術

普通のAI(クラウドAI)は、

データをクラウドに送る → クラウドでAIが計算 → 結果が返ってくる

という「クラウド中心」の考え方です。

エッジAIは、すべてをクラウド任せにせず、できるだけ現場側の端末で判断させる考え方です。

  • スマホ

  • カメラ

  • 車載機器

  • 製造ラインの機械

といった現場にある端末の中にAIモデルを入れて、その場で判断させるのがエッジAIです。


2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

AIには大きく分けて2つのステップがあります。

  1. 学習(トレーニング)

  2. 推論(インフェレンス)

クラウドAIは、学習も推論もクラウド側で行うのが一般的です。

一方でエッジAIは、「学習」はクラウド側で行い、「推論」を主に現場デバイスで行うという役割分担になっています。

「学習」と「推論」のイメージ図をAIにて生成

3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

スライドのイメージに沿って、エッジAIの流れをもう少し具体的に説明します。

  1. クラウド上でモデルをトレーニング(学習)

  2. モデルを圧縮・軽量化

  3. エッジデバイスに展開(配布)

  4. 現場で推論(inference)をおこなう

4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

1. クラウドレス高速処理(リアルタイム処理で遅延がほとんどない)

エッジAIの一番のメリットは、即時性です。

  • 製造現場

  • 自動運転車

クラウドに毎回データを送っていたら、

「送信 → 処理 → 結果を受信」というタイムラグがどうしても発生します。

一瞬の判断が命取りになるシーンでは、この遅延が大きなリスクです。

エッジAIなら、デバイス内で完結するため、遅延を最小限に抑えられます。

2. 高セキュリティ・プライバシーの向上

エッジAIでは、個人情報を含むデータをクラウドに送らず、

端末の中だけで処理できるというメリットがあります。

  • 顔認証に使う顔データ

  • 車両の詳細な運行データ

  • 医療・ヘルスケアに関するデータ

こうしたセンシティブな情報を外部に出さずに処理できれば、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らすことができます。

「できるだけデータを外に出さず、その場で処理する」という考え方は、今後さらに重要になる領域です。

3. 通信コストの削減

監視カメラやIoT機器が大量に設置されている現場では、すべてのデータをクラウドに送り続けると通信量が膨大になります。

  • 24時間365日稼働する監視カメラ

  • 工場・倉庫・ビルに設置された多数のセンサー

  • 船の上・山奥・僻地など、通信環境が不安定な場所

こうした環境では、映像やセンサーの生データはエッジ側で処理し、異常があったときだけ通知したり、必要な要約情報だけクラウドへ送る構成にすることで、通信量・通信コストを大幅に削減できます。

5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

エッジAIは、次のような場面で活躍しています。

「クラウドに頼りすぎず、現場で素早く・賢く判断する」ことが求められる場所で、エッジAIの価値が発揮されます。


  • 製造現場:不良品検知、ライン監視、作業者の安全確認 など


  • 自動運転・車載システム : 歩行者検知、車間距離管理、危険運転検知 など


  • スマートシティ・インフラ監視 : 交通量・渋滞状況の可視化、人流解析、危険エリア検知 など


  • 通信が不安定な現場 : 船舶、山間部、僻地の設備・インフラ監視 など

まとめ:クラウドとエッジの“いいとこ取り”がこれからのAI

ポイントを整理すると:

  • エッジAIは、クラウドではなく現場デバイスで推論を行うAI

  • 流れは【クラウドで学習 → モデルを軽量化 → エッジデバイスにデプロイ → 現場で推論】

  • 注目される理由は

これからのAIシステムは、大量データの学習はクラウドで、即時判断はエッジで、という形でクラウドAIとエッジAIを組み合わせていく流れが主流になっていきます。

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

このたび当社の取り組みである「デジタルキー」について、業界誌『アフターマーケット』2025年5月号に記事が掲載されました。現場での活用シーンや、運用メリット、今後の展開可能性まで幅広く取り上げていただいています。

掲載の主なポイント

  • スマホだけで施錠/解錠/始動

  • 権限・期限の柔軟管理とログ可視化

  • 予約・車両管理システムとの連携

  • IoT連動による運用最適化

  • 幅広い活用シーン

現場にもたらす価値

  • 省人化・属人化の解消:鍵の保管・受け渡し・回収といったオペレーションを削減

  • 不正利用の抑止:権限設計と利用ログで透明性を担保

  • 顧客体験の向上:非対面でスムーズに利用開始、行列・書類手続きを最小化




エッジAIの魅力をわかりやすく紹介する新ページを公開しました

ZenmovのエッジAIソリューション

➡ エッジAI特設ページはこちら:https://zenmov.com/edge-ai

近年注目を集める「エッジAI」は、クラウドに頼らずデータを現場で処理することで、リアルタイム性と効率性を両立できる技術です。

Zenmovでは、このエッジAIを活用したシミュレーションソリューションを展開しています。

エッジAIの特徴

  • 素早い処理:交通監視や危険検知など、即時の判断が求められる場面で活躍

  • コスト削減:必要なデータだけを送信するため通信量を抑制

  • 柔軟な拡張性:カメラやセンサーの追加で簡単に対応可能

活用シーン

  • 交通分野:危険運転や違法駐車を検知

  • 観光分野:人流データを活用して観光戦略を立案

  • 産業分野:工場での転倒やヘルメット未着用を検知

Zenmovが提供する価値

  • 設置は数時間で完了、防水防塵対応で屋外も安心

  • データは現場処理 → プライバシー保護を確保

  • 50以上のAIモデルを備え、導入直後から利用可能

エッジAIは、交通・観光・産業など幅広い分野で即効性を発揮します。

Zenmovはその導入を通じて、安全で効率的な社会づくりに貢献していきます。

興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!


Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmovが発注ナビ社様の「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」で紹介されました

Zenmov株式会社が、発注ナビ社様による特集記事「位置情報(GPS)システム開発でおすすめの開発会社14社【2025年版】」に選ばれました。

弊社Zenmovは「カオスな交通をITで解消する」という企業ビジョンのもと、モビリティ領域に特化したGPS/位置情報システムの開発に取り組んでいます。国内外で実稼働しているMaaS関連プロジェクトや、自社開発のSMOC(スマートモビリティプラットフォーム)を高く評価いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/location-information_companies/

Zenmovは現実の空間やプロセスなどをデジタル上に再現し、シミュレーションする技術(デジタルツイン)を取り扱っています。

デジタルツインのデモを作成してみました

私たちは、交通や都市の移動に関する多様なデータを取り込み、現状の課題を可視化・分析するとともに、交通量や流動パターンを変動させて将来的なボトルネックや潜在的課題を検出できるシミュレーターを開発しています。 このシミュレーターは、複数の都市・地域に柔軟に適用可能で、都市特性に応じた移動行動の再現と課題抽出を支援します。 さらに、こうした解析基盤は、都市全体の状況をリアルタイムに反映するデジタルツインへと発展させることを見据えており、将来的にはエッジAIとの連携によって、現地に近い場所での即時判断やフィードバック制御にも対応していく予定です。 都市交通の高度な意思決定支援を可能にするインフラとして、公共・民間を問わず幅広い活用を想定しています。

※動画は目黒駅周辺のものです。

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

ZenmovがBALANCe Magazineの「おすすめ開発会社15選」で紹介されました

BALANCe Magazine様のWeb特集「新規サービス・新規事業のシステム開発でおすすめの開発会社15選!選び方も解説」にて、弊社Zenmovが“開発に強い企業”としてご紹介いただきました。

以下のリンクよりご覧いただけます:

https://balance.bz/magazine/category/system/new-system-development/#Zenmov株式会社


Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社は、ベトナムを中心とした海外でのエンジニア採用と育成を積極的に推進する企業として知られています。

現地トップ大学との産学連携やジョブフェアの開催、日本語のできる高度IT人材の育成など、グローバルな採用戦略を展開し、数多くの優秀な人材を輩出してきました。

同社は採用から日本での就業、キャリア開発まで、一貫したサポート体制を確立しています。

この度、私たちZenmovは、Sun Asterisk社のベトナム人新卒ITエンジニア採用プログラムを活用する機会をいただきました。

本プログラムを通じて、オンラインで多数のベトナム人学生に企業説明を実施し、予想を上回る応募をいただきました。書類選考後、一次面接を行い、11月29日(土)にベトナム‧ハノイのSun Asterisk社にて最終面接を実施しました。

Sun Asterisk社のオフィスには、おしゃれなカフェカウンターが併設されています。このスタイリッシュな空間を訪れることは、採用チームにとって貴重な経験となりました。

最終面接には、当社CTOの真中とビジネス開発担当の徳田が参加しました。

その結果、優秀なベトナム人大学生4名を新卒エンジニアとして採用することが決定しました。

2名は2025年11月に、残り2名は2026年11月にZenmovへ入社する予定です。

4名全員が大学卒業後に来日し、Zenmovでエンジニアとして活躍する予定です。

採用された4名は、卒業までの期間を活用して日本語能力の向上とエンジニアリングスキルの習得に注力します。

これにより、日本での業務にスムーズに対応できる体制を整えます。

また、在学中からZenmovのプロジェクトにインターンとして参加する機会を設け、実践的な経験を積めるよう支援していく予定です。

左から、Zenmov CTO 真中、内定者のド・ティ・トゥイ・ガー様、Zenmov 徳田、Sun Asterisk社 広瀬様

Zenmovは、今後もグローバルな視点から優秀な人材の採用に注力するとともに、社員一人ひとりの成長を支援する環境づくりに取り組んでまいります。

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmovのオフィスは目黒川に面しています。目黒川といえば東京の桜の名所の1つですが、桜の満開は過ぎてこれから葉桜が楽しめます。

弊社オフィス内もある植物のつぼみがほころび始めました。ある植物とは幸福の木ともいわれる「ドラセナ」です。ドラセナといえば人気の高い観葉植物ですが、開花周期は短いもので2~3年、長いものでは5~10年で、咲く時期も決まっていない、花に関してはちょっと気まぐれな植物なようです(ドラセナの花言葉は幸福です)。

さてこのたび、Zenmovは株式会社ブロードリーフ、株式会社ヨコオの2社を引受先として第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施したところです。両企業様からの貴重なご出資を受け、スマートモビリティ・プラットフォーム、弊社のMaaSプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)の技術開発とビジネス展開を一層加速させ、世の中の交通課題の解決にまい進していきたい…と代表の田中、および社員一同で襟を正しています。

オフィスのドラセナの開花も、Zenmovの次のステージに向けての激励(と少しのお祝い?)のメッセージかもしれない…と前向き・勝手に解釈しています。

2024年4月9日プレスリリース Zenmov、シリーズAラウンドの資金調達を実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000081602.html


ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~ Landscape of Brunei - Let's go on a jungle tour! vol.1-の続きです。

長い長い階段を上ると、鉄塔がそびえ立つベラロン・キャノピー・ウォークウェイにやってきます。

キャノピー・ウォークウェイは地上約43mの高さの鉄塔が5つ連結されている、熱帯雨林を一望できるブルネイの有名な絶景スポットです。

(引用参考:ブルネイ観光局)


では、鉄塔の上に上がってみましょう。

これがキャノピーのてっぺんに上がったところです。絶景・・より前にまず、足がすくみそうです。

ウォークウェイも歩いてみましょう。


キャノピー・ウォークウェイを歩く

とにかく高くて、幅が狭くて、なかなかのスリルです。

上ウィークウェイを上から見ると、このような構造になっています。

見渡す限り世界で最も多様な生態系のひとつであるブルネイの熱帯雨林が広がります。時間帯を選んで、ジャングルの地平線から昇る太陽や沈んでいく太陽を眺めるのも素晴らしい経験になるでしょう。

ツアー終了後、ロッジハウスに戻り、ランチタイムです。

ブルネイのグルメについては、またの機会にご紹介したいと思います。

テンブロン地区でのジャングルツアーはいかがでしたでしょうか。

雄大なブルネイの熱帯雨林に魅せられた貴重な体験でした。

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~ Landscape of Brunei - Across the Temburong Bridge -の続きです。

テンブロン橋を渡ると、テンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、間にマレーシアを挟んだ飛地となっています。南部には550km2 の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。


 飛び地になっているテンブロン地区


では、国立公園のジャングルツアーへ出かけましょう。まずは、ロッジハウスでチェックイン!

ようこそ、ジャングルツアーへツアーのロッジハウスから(1)                             ツアーのロッジハウスから(2)  ジャングルツアー出発前の腹ごしらえ Wajid Temburong お米を砂糖とココナッツと加えて蒸したもの?


腹ごしらえもすんだら、ツアーに出発です!


ジャングルの入り口に到着です!

ゲートをくぐると、いきなり長いつり橋が待っています。

長いつり橋を渡り終えると、今度は長い長い上り坂の階段が待っていました!

ツアーはまだまだ続きます。

次回の投稿では、長い階段を上った先の景色をご紹介します。 >> (2)へ続く

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

テンブロン橋を走行中


テンブロンについては、以前にも「ブルネイへの渡航 その4」でご紹介しましたが、改めて実際に行ってみた現地の様子を"ブルネイの景色 シリーズ"として何回かに分けてご紹介します。

ブルネイ本土とテンブロン地区を結んでいるこの橋は、通称テンブロン橋と呼ばれています。本当の名前は「スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋 ~Sultan Haji Omar Ali Saifuddien Bridge」で、現ブルネイの首相ハサナル・ボルキア・イブニ・オマール・アリ・サイフッディエン3世の父である第28代国王のオマール・アリ・サイフディン3世に敬意を表して名付けられたそうです。

橋はブルネイ湾に架かり、全長30キロメートルという東南アジアで最も長い橋となっています。マレーシアとブルネイ湾に隔てられているテンブロン地区と本土を直接結んでいる国内唯一の道路橋で、2014年に工事が始まり、COVID-19の流行の影響で予定より遅れて2020年3月17日に開通しました。

飛び地になっているテンブロン地区


長い長いテンブロン橋を渡ると、そこではテンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

ジャングルの入り口


テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、南部には550km² の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。

次回の投稿では、テンブロン橋を渡った先に広がる国立公園でのジャングルツアーの様子をお届けします。

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイのバスに乗ろう!!

ブルネイでお世話になっている大河内さんが動画を製作されましたので、こちらでも紹介します。

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

この青空に突き抜ける超高層ビル、どこにあると思いますか?(図1)

フィリピンの首都、メトロマニラのマカティ市にあるAyala Triangle Gardensという場所の一角の、新しく開発されたエリアにあります。右側のタワーが40階建てのオフィスビル、左のタワーが24階建ての5つ星ホテルです。2021 年9月にZenmovのスタッフ2名でコロナ禍の中、フィリピンに出張したときに撮影してきました。

図1 Ayala Triangle Gardens

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


フィリピンというと、貧しい国で、スラム街があったり…のイメージが強いと思いますが、日々発展しています。フィリピン国民の平均年齢は26歳、日本は47歳です。フィリピンは若くて成長著しい国で、出張で訪れるたびに街の風景が変わります。


超高層ビルのあるAyala Triangle Gardensの「Ayala」とは、フィリピンの財閥の名称で、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなど、多角的に事業を展開しています。


その不動産部門、フィリピンのデベロッパー大手の1つAyala Landが開発し、フィリピンで最も注目されている街の1つがマカティ市の隣、タギッグ市の北東部にあるBonifacio Global City(BGC)です(図2)。BGCのあるエリアは、元はFort McKinley米軍基地でしたが、1949年にフィリピンに返還され、Fort Bonifacioと名称が変更されました。1999年よりフィリピン共和国基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority:BCDA)がオフィスエリアに開発する目的で土地の売却を進め、Ayala LandとCampos GroupのEvergreen Holdingsが開発をしました。近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶ現在のBGCの町並みは整然として美しく、自分がどこにいるのか分からなくなります(図3)。

図2 BGCの場所

出典:OpenStreetMap


図3 BGCの町並み ①高層ビル

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


BGCの面積は240ヘクタールで、タギッグ市全体の5%を占めています。2020年時点の人口は11,912人です。エリア内はフィリピン名物のトライシクルやジープニーの乗り入れは禁止されています。そのため空気もきれいで、フィリピンらしい喧騒とは無縁で閑静な雰囲気を保っています。道路・歩道が整備されていて、オフィスビルやショッピングモールがあります。治安もいいため、各国の駐在員が暮らすレジデンスもあり、公園や広場も充実しています(図4)。

              図4 BGCの町並み ②緑あふれる広場

            出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


が、やはりBGCもフィリピンである…と痛感せざるを得ないのが渋滞問題なのです。エリア内の移動は、自家用車、巡回バス、レンタルサイクル、徒歩になりますが、隣のビジネスの中心地マカティ市に移動するのに、通常は車で10分ほどなのが朝晩のピーク時には40分近くかかってしまうのです。

弊社Zenmovはマニラ市のイントラムロスやパサイ市でMaaS事業を手掛けていますので、BGCのきれいな街並みにふさわしい、便利で環境に優しくておしゃれな交通事業のグランドデザインはどのようなものがいいだろうか?とイメージを膨らませてしまいます。

日々変わっていくフィリピンですが、最後に変わらぬ風景もご紹介します。マニラ湾に沈んでいく夕日です(動画1)。数えきれないほどフィリピンには訪問・滞在していますが、この景色は変わることはありません。この夕日を見るとフィリピンにいるのだな…といつも実感します。


                  動画1:マニラ湾の夕日

              出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


ブルネイ観光の紹介

ブルネイ観光の紹介

ブルネイでご一緒させていただいている、SSIの大河内氏※から観光案内の動画をご紹介頂きました。

ブルネイの魅力が短くまとまっているものですので、紹介させて頂きます。

興味を持たれた方は、是非以下のリンク先もご覧ください。

https://www.bruneitourism.com/


※大河内氏のYoutubeチャンネルはこちら


【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

 第2回では、汎用PC(RTX搭載PC)と、現場向けに最適化されたエッジAI端末(Jetson搭載端末)の違いを整理しました。本記事(第3回)では、その続きとして「実際にどう使い分け、どう運用して成果につなげるか」をまとめます。 結論から言うと、現場要件に合わせてエッジ/オンプレミス/クラウドを適切に組み合わせることで、検知を「記録」へ、記録を「改善」へつなげやすくなります。


目次

  1. 現場で映像AIが使われるシーン(代表的な使用用途)

  2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

  3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく


1. 現場で映像AIが使われるシーン

 映像AIは、「人の目で見続ける」作業を減らし、異常や兆候を早く見つけるために使われます。具体的には、次のような場所・現場での活用が進んでいます。

(1)工事現場/工場/プラント/倉庫(安全・稼働の最適化)(※工場の俯瞰図や設備、生産停止してる。

  • 危険エリア侵入、転倒・うずくまり、PPE未着用などを検知し、安全対策を補助します。

  • 設備周辺の滞留や異常兆候を把握し、生産停止や対応工数の増加を抑えます。

  • 稼働状況を可視化し、止めない運用(稼働率向上)に活用します。

(2)駐車場/立体駐車場/駐輪場(満空・混雑の見える化)

  • 満空・混雑・滞在を自動把握し、運営判断に反映します。

  • 滞在傾向や混雑要因を見える化し、誘導・配置の改善につなげます。

  • サイネージやWebなどの案内に反映し、利用者の分散に活用します。

(3)警備・監視/施設管理(オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場敷地など)

  • 侵入、不審行動、置き去り物、滞留などを検知し、担当者へ通知します

  • 混雑・行列を可視化し、警備配置や導線設計の改善に活用します。

(4)物流倉庫/配送センター/ヤード(安全とオペレーションの見える化)

  • フォークリフトと作業者の接近、危険エリア侵入などを検知し、安全対策を補助します。

  • バースやヤードの滞留、入退場、待機列を把握し、ボトルネックを可視化します。

  • 記録を基に、配置・手順・ルールの改善につなげます。

(5)観光地/イベント会場/駅・空港(人流・混雑の分析)

  • 混雑度、導線、滞在時間を可視化し、案内・誘導・スタッフ配置を最適化します。

  • 個人を特定しない集計(匿名化・統計)を前提に、プライバシーへ配慮します。

(6)防災・インフラ(工場、倉庫、駐車場、道路・トンネルなど)

  • 煙・炎などの兆候を早期検知し、初動(連絡・避難・消火)を支援します。

  • 夜間や無人環境でも、検知→通知→記録を自動化しやすい領域です。

(7)医療/介護(病院、クリニック、介護施設、待合・受付など)

  • 転倒、離床、徘徊などの兆候把握により、見守り負荷の軽減を支援します。

  • 混雑や滞留を見える化し、案内や人員配置の改善に活用します。

  • マスキングやアクセス権限など、プライバシー配慮と運用ルール整備が前提です。

2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

 Zenmovは、現場の制約(回線・設置環境・セキュリティ要件など)と目的(即時通知、録画保存、拠点横断の運用など)に合わせて、エッジ/オンプレミス/クラウドのいずれの構成にも柔軟に対応し、最適な組み合わせをご提案します。端末やカメラ、検知結果、アラート履歴などをダッシュボードで一元的に把握・管理できる構成もご提案可能です。

また、海外(台湾・フィリピン・マレーシア・アラブ首長国連邦・米国など)での設置・運用を見据えた導入支援にも対応可能です。

 Zenmovが取り扱う映像AIは「何を検知するか」だけでなく、リアルタイム性、録画の扱い、拠点横断の運用などの要件で最適構成が変わります。次の3つに整理できます。

① エッジ(現場で検知して、すぐ通知)

 カメラ映像を現場の端末側で解析し、異常や兆候を検知したら、必要な結果だけを通知・記録する構成です。映像を常時外部へ送らない設計にできるため、遅延や通信量を抑えやすく、現場の即時対応につなげやすいのが特徴です。固定拠点だけでなく、車載や可搬型の装置など“動く現場”でも、通信が不安定な環境で検知・記録を継続する運用に適します。

  • 向いている要件:リアルタイム性が重要/回線が細い・不安定/映像を外部に出したくない(プライバシー配慮)

  • 活用例:工場の安全検知(侵入・転倒・PPE未着用など)、駐車場の満空・混雑検知、ゲート周辺の侵入・滞留検知、公共交通・物流車両での検知・記録(運行中イベントや乗降検知など)

② オンプレミス(社内環境で録画・検索・権限管理まで整備)

 録画映像やイベントを社内環境に集約し、保存期間の管理、閲覧権限、監査対応などを含めて運用を固めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:社内ネットワークで完結したい/厳格なセキュリティ・監査要件がある/証跡管理を重視したい

  • 活用例:施設や工場敷地の監視運用、関係者ごとの閲覧範囲の整理、事故後の映像確認と再発防止

③ クラウド(多拠点を束ねて、運用を統一・見える化)

 複数拠点の映像・イベントを集約し、多拠点の状況把握や運用ルールの統一を進めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:拠点が複数ある/遠隔で運用したい/全体を一つの仕組みで管理したい

  • 活用例:複数施設の統合監視、遠隔からの状況確認、アラート対応フローの統一

(補足:VMSの位置づけ)

 録画・検索・権限管理・多拠点運用など、いわゆるVMS(映像管理)機能は、事故やトラブルの後に「いつ・どこで・何が」を素早く探せるようになり、関係者間の共有や運用ルールの標準化も進めやすくなります。

3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく

 映像AIの価値は、危険や異常を見つけることだけでなく、記録を残し、改善につなげられる点にあります。リアルタイムに気づける仕組み(エッジ推論)と、録画・検索・権限管理などの運用基盤を組み合わせることで、『検知→記録→改善』のサイクルを回しやすくなります。

 Zenmovは、現場要件に合わせて構成と運用を設計し、PoCから本番、運用、改善まで伴走します。工場や物流、施設管理、観光、防災、医療・介護など、さまざまな現場で成果が出る形を一緒に検討できれば幸いです。


実証済みモデル(一例)

■ AI検知モデル / 検知対象(修正箇所下書き)

乗降検知

車両からの人の乗り降り

人の姿勢認識

立っている・座っている・倒れているなどの姿勢

顏認識

顔の存在や本人かどうか

電子フェンス検知

設定した区域への人や車の侵入や退出

群衆検知(人数定義可能)

混雑とそこに人がどれくらい集まっているか

人の滞留(滞在時間を設定可能)

人が同じ場所に長時間とどまっていること

人の転倒

人が倒れた状態

尾行/追随検知(入口での後追い

認証せずに他人の後ろについて侵入する行為

地点検知と記録

特定の場所に来た・通過したこと

着衣検出(作業服・制服の検知など)

作業員や利用者が決められた服装(制服・安全服)を着ているかどうか

車両故障

停止して動かないなど、故障状態にある車両

急加速

車両が急に加速した動き

逆走

車両が進行方向と逆向きに走行する動き

赤信号無視

信号が赤でも車両が進入・通過する行為

フェンス越え(塀の乗り越え)

人が塀やフェンスを乗り越える行為

スピード違反/速度計測(区間測定含む)

車両の速度が規定値を超えているか

車両ナンバー認識

車両のナンバープレートを読み取る

道路事故

衝突や接触などの事故発生

中央線越え (二重線跨ぎ)

車両が車線中央の規制ラインを越える動き

違法Uターン

禁止されている場所でのUターン

バイクの進入禁止レーン走行

バイクが指定禁止レーンに進入・走行する

並列駐車

車両が横並びに駐車する状態

Uターン検知

車両がUターンしている動き

立入禁止区域侵入

人や車両が指定の禁止区域に入る行為

車道への異物侵入

車道に物体(障害物)が入り込む

車両走行軌跡の追跡

車両の移動ルートを追跡して記録する

違法駐車(赤線・黄線など)

駐停車禁止区域に停車している車両

交差点での駐車

交差点内に駐車している車両

違法な左折・右折

禁止されている左折・右折行為

熱感知センサー検知

人や物体からの熱(赤外線)を検知して存在を把握

■ AI機能・小売分析パック / 機能説明

事象検索

条件(物体、動作、時間等)で録画映像を高速検索。

マルチカメラ顔検索

複数カメラ映像から同一人物を顔で横断検索。

マスク検出

顔画像からマスクの有無を判定。

マルチカメラナンバー認識検索

複数カメラでナンバープレートを認識・検索。

タグ&トラック(PTZ追跡)

対象をタグ付けしてPTZカメラで自動追尾。

AI人・車両検出

AIが人や車両を識別し、アラートや統計に活用。

AI火災・煙検出

AIが火災や煙を早期検知。

人数カウント

来客数や混雑状況を自動計測。

ヒートマップ

人の滞留や動線を色分けで可視化。

列検出

待機列や滞留状況を検知。

■ PPE (保護具)検出機能

ヘルメット

安全帽着用の有無を検出。

高視認ベスト

蛍光ベストなどの視認性衣服を検出。

保護服

指定作業服や防護服を検知。

■人の行動分析

倒れ込み検出

人が倒れた状態を検知。

手挙げ検出

両手を上げるポーズを検知。

しゃがみ動作検出

しゃがんだ姿勢を検知。

ソーシャルディスタンス違反検出

人と人との距離を計測し、一定距離未満を検知。

■ その他

入退室管理システム連携

ドア解錠や入退室管理と映像を統合。

火災・警報システム連携

火災報知や警報設備と連携してイベントをトリガー。

外周侵入検知システム連携

外周センサーと統合し侵入を検知。

外部イベント連携

POS等外部デバイスの情報を映像と統合。

顔認証(ウォッチリスト)

登録者/要注意者を識別。

ナンバー認証(ウォッチリスト)

登録済/要注意車両を認識。

カスタムAI解析

ユーザー定義のAIモデルを利用可能。

水位検知

水位の変化を検出。

オフライン解析

インポート動画の解析・検索を実行。

マルチカメラオブジェクト追跡

複数カメラをまたいで対象を追跡。待機列や滞留状況を検知。

類似検索

写真・映像に似た人物を映像から検索。

データセンタードメイン統合

大規模環境で複数ドメインを統合管理。


【AIブログ連載 第2回】エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)ー どう違い、なぜ使い分けるのか

エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)— どう違い、なぜ使い分けるのか

 エッジAI端末と一般的な汎用PC(デスクトップPC/ノートPC)は、どちらも広い意味では「コンピュータ」です。しかし、設計思想や使われる環境、得意とする用途が大きく異なります。本記事では、映像AIでよく名前が挙がるNVIDIAの「Jetson」と「RTX」を例に違い(向き・不向き)を整理したうえで、なぜ“エッジAI端末”が選ばれるのかを解説します。


目次

  1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

  2. JetsonとRTXの違い(向き・不向き)

  3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

  4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

  5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

  6. Zenmov×EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

  7. まとめ

補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム/CUDA Tile)

1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

 エッジAI端末(エッジPC、産業用AI端末など)は、入力(カメラ映像・センサー)→処理(AI推論)→出力(通知・制御・保存)という点で、コンピュータの基本構造は汎用PCと同じです。ただし、一般に「PC」と言うとオフィスや家庭で使うデスクトップPC/ノートPCを指すことが多いため、本記事では区別のために「汎用PC(RTX搭載PC)」と「エッジAI端末(Jetson搭載端末)」と呼び分けます。

簡単に整理すると、

  • 汎用PC(RTX搭載PC): 安定した室内環境で使う前提の、幅広い用途に対応できる“高性能な一般PC“

  • エッジAI端末(Jetson搭載端末): 現場向けに最適化された“用途特化型PC”


2. JetsonとRTXの違い

 ここでは、映像解析の現場でよく名前が挙がるNVIDIA製品を取り上げます。Jetsonは「現場に置く前提の小型コンピュータ」、RTXは「PCやサーバに挿す高性能GPUカード」です。

Jetson(エッジ向け)

  • ARM CPU+GPUを統合したエッジ向けプラットフォーム

  • 小型・省電力・連続稼働を重視(現場設置を想定)

  • カメラやセンサーと組み合わせて、リアルタイム推論を現場側で完結しやすい

  • 耐環境性(防塵・耐振動など)を持つ端末に組み込まれることが多い

RTX(汎用PC/サーバ向け)

  • 主にPC/サーバに搭載するディスクリートGPU(カード)

  • 圧倒的なGPU性能と価格競争力が魅力(用途が広い)

  • PC作業・開発環境・検証など“汎用用途”も同居できる

  • ただし、設置環境は基本的に室内(電源・空調・筐体スペースが前提)


3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

 結論として、RTX搭載の汎用PCは「性能」と「価格」の面で非常に魅力的です。特にPoC(お試し検証)や、空調の効いたサーバ室・事務所内で運用できる環境では、現実的な選択肢になります。

  • 性能:高いGPU性能で、映像解析から大規模モデルの検証まで幅広く対応しやすい

  • 柔軟性:汎用OS(Windows/Linux等)で、用途に応じてソフトを自由に構成できる

  • コスト:同等クラスの推論性能を狙う場合、構成次第では“コスパが良い”ケースもある

  • 通常のPC作業(開発、編集、分析など)も同じ1台でこなせる


〈価格感の目安〉※2025年時点

 価格はGPU世代、CPUやメモリ、筐体(産業用か)、入手経路(量販/BTO/業務向け)で大きく変わります。あくまで目安として、国内で見かけるレンジを整理します。

カテゴリ

価格帯の目安(新品)

補足

RTX搭載のデスクトップPC

約12万〜35万円台が中心(上位は50万円超も)

BTO/量販で幅広い。GPU世代と周辺構成で変動

Jetson搭載のエッジPC(一般的な小型機)

約20万〜40万円前後

小型・省電力を重視した構成が多い

Jetson搭載の産業用・堅牢エッジPC

約30万〜80万円超もあり得る

防塵・耐振動など“筐体要件”で上振れしやすい

「RTX搭載PCのほうが高性能で安価に見える」ことは珍しくありません。それでもエッジAI端末が選ばれるのは、次章の“運用条件”が大きく効いてくるためです。


4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

 AIを“動かすだけ”なら汎用PCでも可能です。たとえば、カメラ映像を読み込んで「車が写っている」「人が通った」程度の検知は、事務所のPCでも処理できます。

一方で、エッジAIが本当に価値を発揮するのは、次のような現場条件がそろうときです。

  • 駐車場、工場、店舗、道路、施設の出入口など“現場”に設置する

  • 24時間365日、止まらずに動き続けることが求められる

  • 暑さ・寒さ・ホコリ・振動など、環境が過酷

  • 電源や設置スペースに制約がある(省電力・小型が重要)


 これらを満たすために生まれたのが、エッジAI端末(エッジPC)です。エッジ端末もPCですが、「AIでよく使う部分(GPUなど)」を特化し、現場で不要になりがちな要素を最小化することで、“推論を回し続ける”コストパフォーマンスと運用性を高めています。

次に、JetsonとRTXを見比べると、違いがより明確になります。

5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

「現場でJetsonの代わりにRTX搭載の汎用PCを置けばいいのでは?」という発想は自然です。ただ、エッジAIが担う“現場要件”を満たそうとすると、主に次の課題が出やすくなります。


 上のイラスト図から分かるように、RTX搭載PCは高い処理性能を備える一方で、現場で24時間365日止めずに稼働させることは難しいです。また、運用設計から保守・維持までを一から構築する必要があり、負担が大きくなりがちです。こうした負担を“製品として”吸収し、現場導入を容易にする点に、エッジAI端末の価値があります。

6. Zenmov × EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

 ここまでで「RTXは高性能で安いことも多いのに、なぜエッジ端末が必要なのか?」という疑問がより具体化したと思います。運用面まで含めて考えると、エッジAI端末は“AIの現場運用を前提にパッケージ化されたPC”であり、導入後の負担が大きく変わります。


ダッシュボード画面の参考例


 Zenmovが取り扱うJetsonベースのエッジAI端末では、次のような管理がダッシュボード中心で行えます。

  • 端末の一括管理:端末一覧、稼働状態(オンライン/オフライン)、温度やリソース使用率などのヘルスチェック

  • AIアプリ/モデルの配布:推論アプリの導入・更新、設定配布、再起動などを遠隔で実施

  • カメラ/入力の管理:ストリーム設定、解析対象領域(ROI)や検知条件の設定

  • アラート/ログ:検知イベントの履歴、ログの収集、アラート通知の設定

  • 運用の省力化:現場ごとにバラバラになりがちな手順を標準化し、保守・復旧をしやすくする

 汎用PC(RTX搭載)で同等の運用を目指すことも可能ですが、監視・更新・ログ収集・故障時の復旧などを“自前で設計”する必要があり、規模が大きくなるほど運用負荷が効いてきます。

7. まとめ

 RTX搭載の汎用PCは、性能と価格のバランスが優れ、PoCや室内運用では非常に有力です。一方で、エッジAI端末は「省電力・耐環境・連続稼働・遠隔運用」を前提に設計されており、現場で“止めずに回し続ける”用途では総合的な安心感と運用負担の軽さが価値になります。

  • PoCや室内の検証:RTX搭載PCが有力(高性能・柔軟・コスパ)

  • 現場での連続稼働:Jetson搭載のエッジAI端末が有力(省電力・耐環境・運用の標準化)


補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム)

 エッジAI分野でNVIDIA製品がよく使われる背景には、ハードウェア性能に加え、開発を強力に支える「CUDAエコシステム(開発基盤)」が整っていることがあります。

  • CUDAエコシステム:並列コンピューティング基盤「CUDA」は、AI/ディープラーニング領域で事実上の標準として広く利用されています。

  • 主要フレームワークとの親和性:TensorFlowやPyTorchなど主要フレームワークがNVIDIA GPUに最適化されており、学習から推論までの移行がしやすい点が強みです。

  • ライブラリ/SDKの充実:画像認識、映像処理、推論最適化、ロボティクスなど用途別のSDKが豊富で、開発期間とコストの削減につながります。

その結果、学習(サーバ側)と推論(エッジ側)を同じNVIDIA系のスタックでつなぎやすく、運用全体の見通しが立てやすい、というメリットも生まれます。

 なお近年は、CUDA Toolkit 13.1で導入された「CUDA Tile(タイルベースのプログラミングモデル)」や、Python向けの「cuTile Python」など、PythonユーザーでもCUDAを扱いやすくする動きも進んでいます。


【AIブログ連載 第1回】エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

最近よく耳にする「エッジAI」。

でも、「クラウドAIと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」という方も多いと思います。

この記事では、エッジAIをはじめて聞く方にもわかるように、仕組みとメリットをやさしく解説します。

目次

  1. エッジAIの「エッジ」とは?

  2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

  3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

  4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

  5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

  6. まとめ

1. エッジAIの「エッジ」ってなに?

まずは言葉の意味から整理します。

  • エッジ(Edge) … ネットワークの「端っこ」、つまり現場側

  • エッジAI … クラウドではなく、現場のデバイス側でAIを動かす技術

普通のAI(クラウドAI)は、

データをクラウドに送る → クラウドでAIが計算 → 結果が返ってくる

という「クラウド中心」の考え方です。

エッジAIは、すべてをクラウド任せにせず、できるだけ現場側の端末で判断させる考え方です。

  • スマホ

  • カメラ

  • 車載機器

  • 製造ラインの機械

といった現場にある端末の中にAIモデルを入れて、その場で判断させるのがエッジAIです。


2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

AIには大きく分けて2つのステップがあります。

  1. 学習(トレーニング)

  2. 推論(インフェレンス)

クラウドAIは、学習も推論もクラウド側で行うのが一般的です。

一方でエッジAIは、「学習」はクラウド側で行い、「推論」を主に現場デバイスで行うという役割分担になっています。

「学習」と「推論」のイメージ図をAIにて生成

3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

スライドのイメージに沿って、エッジAIの流れをもう少し具体的に説明します。

  1. クラウド上でモデルをトレーニング(学習)

  2. モデルを圧縮・軽量化

  3. エッジデバイスに展開(配布)

  4. 現場で推論(inference)をおこなう

4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

1. クラウドレス高速処理(リアルタイム処理で遅延がほとんどない)

エッジAIの一番のメリットは、即時性です。

  • 製造現場

  • 自動運転車

クラウドに毎回データを送っていたら、

「送信 → 処理 → 結果を受信」というタイムラグがどうしても発生します。

一瞬の判断が命取りになるシーンでは、この遅延が大きなリスクです。

エッジAIなら、デバイス内で完結するため、遅延を最小限に抑えられます。

2. 高セキュリティ・プライバシーの向上

エッジAIでは、個人情報を含むデータをクラウドに送らず、

端末の中だけで処理できるというメリットがあります。

  • 顔認証に使う顔データ

  • 車両の詳細な運行データ

  • 医療・ヘルスケアに関するデータ

こうしたセンシティブな情報を外部に出さずに処理できれば、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らすことができます。

「できるだけデータを外に出さず、その場で処理する」という考え方は、今後さらに重要になる領域です。

3. 通信コストの削減

監視カメラやIoT機器が大量に設置されている現場では、すべてのデータをクラウドに送り続けると通信量が膨大になります。

  • 24時間365日稼働する監視カメラ

  • 工場・倉庫・ビルに設置された多数のセンサー

  • 船の上・山奥・僻地など、通信環境が不安定な場所

こうした環境では、映像やセンサーの生データはエッジ側で処理し、異常があったときだけ通知したり、必要な要約情報だけクラウドへ送る構成にすることで、通信量・通信コストを大幅に削減できます。

5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

エッジAIは、次のような場面で活躍しています。

「クラウドに頼りすぎず、現場で素早く・賢く判断する」ことが求められる場所で、エッジAIの価値が発揮されます。


  • 製造現場:不良品検知、ライン監視、作業者の安全確認 など


  • 自動運転・車載システム : 歩行者検知、車間距離管理、危険運転検知 など


  • スマートシティ・インフラ監視 : 交通量・渋滞状況の可視化、人流解析、危険エリア検知 など


  • 通信が不安定な現場 : 船舶、山間部、僻地の設備・インフラ監視 など

まとめ:クラウドとエッジの“いいとこ取り”がこれからのAI

ポイントを整理すると:

  • エッジAIは、クラウドではなく現場デバイスで推論を行うAI

  • 流れは【クラウドで学習 → モデルを軽量化 → エッジデバイスにデプロイ → 現場で推論】

  • 注目される理由は

これからのAIシステムは、大量データの学習はクラウドで、即時判断はエッジで、という形でクラウドAIとエッジAIを組み合わせていく流れが主流になっていきます。

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

【メディア掲載】当社の「デジタルキー」が『アフターマーケット』2025年5月号に紹介されました

このたび当社の取り組みである「デジタルキー」について、業界誌『アフターマーケット』2025年5月号に記事が掲載されました。現場での活用シーンや、運用メリット、今後の展開可能性まで幅広く取り上げていただいています。

掲載の主なポイント

  • スマホだけで施錠/解錠/始動

  • 権限・期限の柔軟管理とログ可視化

  • 予約・車両管理システムとの連携

  • IoT連動による運用最適化

  • 幅広い活用シーン

現場にもたらす価値

  • 省人化・属人化の解消:鍵の保管・受け渡し・回収といったオペレーションを削減

  • 不正利用の抑止:権限設計と利用ログで透明性を担保

  • 顧客体験の向上:非対面でスムーズに利用開始、行列・書類手続きを最小化




【AIブログ連載 第1回】エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

最近よく耳にする「エッジAI」。

でも、「クラウドAIと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」という方も多いと思います。

この記事では、エッジAIをはじめて聞く方にもわかるように、仕組みとメリットをやさしく解説します。

目次

  1. エッジAIの「エッジ」とは?

  2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

  3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

  4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

  5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

  6. まとめ

1. エッジAIの「エッジ」ってなに?

まずは言葉の意味から整理します。

  • エッジ(Edge) … ネットワークの「端っこ」、つまり現場側

  • エッジAI … クラウドではなく、現場のデバイス側でAIを動かす技術

普通のAI(クラウドAI)は、

データをクラウドに送る → クラウドでAIが計算 → 結果が返ってくる

という「クラウド中心」の考え方です。

エッジAIは、すべてをクラウド任せにせず、できるだけ現場側の端末で判断させる考え方です。

  • スマホ

  • カメラ

  • 車載機器

  • 製造ラインの機械

といった現場にある端末の中にAIモデルを入れて、その場で判断させるのがエッジAIです。


2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

AIには大きく分けて2つのステップがあります。

  1. 学習(トレーニング)

  2. 推論(インフェレンス)

クラウドAIは、学習も推論もクラウド側で行うのが一般的です。

一方でエッジAIは、「学習」はクラウド側で行い、「推論」を主に現場デバイスで行うという役割分担になっています。

「学習」と「推論」のイメージ図をAIにて生成

3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

スライドのイメージに沿って、エッジAIの流れをもう少し具体的に説明します。

  1. クラウド上でモデルをトレーニング(学習)

  2. モデルを圧縮・軽量化

  3. エッジデバイスに展開(配布)

  4. 現場で推論(inference)をおこなう

4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

1. クラウドレス高速処理(リアルタイム処理で遅延がほとんどない)

エッジAIの一番のメリットは、即時性です。

  • 製造現場

  • 自動運転車

クラウドに毎回データを送っていたら、

「送信 → 処理 → 結果を受信」というタイムラグがどうしても発生します。

一瞬の判断が命取りになるシーンでは、この遅延が大きなリスクです。

エッジAIなら、デバイス内で完結するため、遅延を最小限に抑えられます。

2. 高セキュリティ・プライバシーの向上

エッジAIでは、個人情報を含むデータをクラウドに送らず、

端末の中だけで処理できるというメリットがあります。

  • 顔認証に使う顔データ

  • 車両の詳細な運行データ

  • 医療・ヘルスケアに関するデータ

こうしたセンシティブな情報を外部に出さずに処理できれば、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らすことができます。

「できるだけデータを外に出さず、その場で処理する」という考え方は、今後さらに重要になる領域です。

3. 通信コストの削減

監視カメラやIoT機器が大量に設置されている現場では、すべてのデータをクラウドに送り続けると通信量が膨大になります。

  • 24時間365日稼働する監視カメラ

  • 工場・倉庫・ビルに設置された多数のセンサー

  • 船の上・山奥・僻地など、通信環境が不安定な場所

こうした環境では、映像やセンサーの生データはエッジ側で処理し、異常があったときだけ通知したり、必要な要約情報だけクラウドへ送る構成にすることで、通信量・通信コストを大幅に削減できます。

5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

エッジAIは、次のような場面で活躍しています。

「クラウドに頼りすぎず、現場で素早く・賢く判断する」ことが求められる場所で、エッジAIの価値が発揮されます。


  • 製造現場:不良品検知、ライン監視、作業者の安全確認 など


  • 自動運転・車載システム : 歩行者検知、車間距離管理、危険運転検知 など


  • スマートシティ・インフラ監視 : 交通量・渋滞状況の可視化、人流解析、危険エリア検知 など


  • 通信が不安定な現場 : 船舶、山間部、僻地の設備・インフラ監視 など

まとめ:クラウドとエッジの“いいとこ取り”がこれからのAI

ポイントを整理すると:

  • エッジAIは、クラウドではなく現場デバイスで推論を行うAI

  • 流れは【クラウドで学習 → モデルを軽量化 → エッジデバイスにデプロイ → 現場で推論】

  • 注目される理由は

これからのAIシステムは、大量データの学習はクラウドで、即時判断はエッジで、という形でクラウドAIとエッジAIを組み合わせていく流れが主流になっていきます。

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社は、ベトナムを中心とした海外でのエンジニア採用と育成を積極的に推進する企業として知られています。

現地トップ大学との産学連携やジョブフェアの開催、日本語のできる高度IT人材の育成など、グローバルな採用戦略を展開し、数多くの優秀な人材を輩出してきました。

同社は採用から日本での就業、キャリア開発まで、一貫したサポート体制を確立しています。

この度、私たちZenmovは、Sun Asterisk社のベトナム人新卒ITエンジニア採用プログラムを活用する機会をいただきました。

本プログラムを通じて、オンラインで多数のベトナム人学生に企業説明を実施し、予想を上回る応募をいただきました。書類選考後、一次面接を行い、11月29日(土)にベトナム‧ハノイのSun Asterisk社にて最終面接を実施しました。

Sun Asterisk社のオフィスには、おしゃれなカフェカウンターが併設されています。このスタイリッシュな空間を訪れることは、採用チームにとって貴重な経験となりました。

最終面接には、当社CTOの真中とビジネス開発担当の徳田が参加しました。

その結果、優秀なベトナム人大学生4名を新卒エンジニアとして採用することが決定しました。

2名は2025年11月に、残り2名は2026年11月にZenmovへ入社する予定です。

4名全員が大学卒業後に来日し、Zenmovでエンジニアとして活躍する予定です。

採用された4名は、卒業までの期間を活用して日本語能力の向上とエンジニアリングスキルの習得に注力します。

これにより、日本での業務にスムーズに対応できる体制を整えます。

また、在学中からZenmovのプロジェクトにインターンとして参加する機会を設け、実践的な経験を積めるよう支援していく予定です。

左から、Zenmov CTO 真中、内定者のド・ティ・トゥイ・ガー様、Zenmov 徳田、Sun Asterisk社 広瀬様

Zenmovは、今後もグローバルな視点から優秀な人材の採用に注力するとともに、社員一人ひとりの成長を支援する環境づくりに取り組んでまいります。

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmovのオフィスは目黒川に面しています。目黒川といえば東京の桜の名所の1つですが、桜の満開は過ぎてこれから葉桜が楽しめます。

弊社オフィス内もある植物のつぼみがほころび始めました。ある植物とは幸福の木ともいわれる「ドラセナ」です。ドラセナといえば人気の高い観葉植物ですが、開花周期は短いもので2~3年、長いものでは5~10年で、咲く時期も決まっていない、花に関してはちょっと気まぐれな植物なようです(ドラセナの花言葉は幸福です)。

さてこのたび、Zenmovは株式会社ブロードリーフ、株式会社ヨコオの2社を引受先として第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施したところです。両企業様からの貴重なご出資を受け、スマートモビリティ・プラットフォーム、弊社のMaaSプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)の技術開発とビジネス展開を一層加速させ、世の中の交通課題の解決にまい進していきたい…と代表の田中、および社員一同で襟を正しています。

オフィスのドラセナの開花も、Zenmovの次のステージに向けての激励(と少しのお祝い?)のメッセージかもしれない…と前向き・勝手に解釈しています。

2024年4月9日プレスリリース Zenmov、シリーズAラウンドの資金調達を実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000081602.html


ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~ Landscape of Brunei - Let's go on a jungle tour! vol.1-の続きです。

長い長い階段を上ると、鉄塔がそびえ立つベラロン・キャノピー・ウォークウェイにやってきます。

キャノピー・ウォークウェイは地上約43mの高さの鉄塔が5つ連結されている、熱帯雨林を一望できるブルネイの有名な絶景スポットです。

(引用参考:ブルネイ観光局)


では、鉄塔の上に上がってみましょう。

これがキャノピーのてっぺんに上がったところです。絶景・・より前にまず、足がすくみそうです。

ウォークウェイも歩いてみましょう。


キャノピー・ウォークウェイを歩く

とにかく高くて、幅が狭くて、なかなかのスリルです。

上ウィークウェイを上から見ると、このような構造になっています。

見渡す限り世界で最も多様な生態系のひとつであるブルネイの熱帯雨林が広がります。時間帯を選んで、ジャングルの地平線から昇る太陽や沈んでいく太陽を眺めるのも素晴らしい経験になるでしょう。

ツアー終了後、ロッジハウスに戻り、ランチタイムです。

ブルネイのグルメについては、またの機会にご紹介したいと思います。

テンブロン地区でのジャングルツアーはいかがでしたでしょうか。

雄大なブルネイの熱帯雨林に魅せられた貴重な体験でした。

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~ Landscape of Brunei - Across the Temburong Bridge -の続きです。

テンブロン橋を渡ると、テンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、間にマレーシアを挟んだ飛地となっています。南部には550km2 の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。


 飛び地になっているテンブロン地区


では、国立公園のジャングルツアーへ出かけましょう。まずは、ロッジハウスでチェックイン!

ようこそ、ジャングルツアーへツアーのロッジハウスから(1)                             ツアーのロッジハウスから(2)  ジャングルツアー出発前の腹ごしらえ Wajid Temburong お米を砂糖とココナッツと加えて蒸したもの?


腹ごしらえもすんだら、ツアーに出発です!


ジャングルの入り口に到着です!

ゲートをくぐると、いきなり長いつり橋が待っています。

長いつり橋を渡り終えると、今度は長い長い上り坂の階段が待っていました!

ツアーはまだまだ続きます。

次回の投稿では、長い階段を上った先の景色をご紹介します。 >> (2)へ続く

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

テンブロン橋を走行中


テンブロンについては、以前にも「ブルネイへの渡航 その4」でご紹介しましたが、改めて実際に行ってみた現地の様子を"ブルネイの景色 シリーズ"として何回かに分けてご紹介します。

ブルネイ本土とテンブロン地区を結んでいるこの橋は、通称テンブロン橋と呼ばれています。本当の名前は「スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋 ~Sultan Haji Omar Ali Saifuddien Bridge」で、現ブルネイの首相ハサナル・ボルキア・イブニ・オマール・アリ・サイフッディエン3世の父である第28代国王のオマール・アリ・サイフディン3世に敬意を表して名付けられたそうです。

橋はブルネイ湾に架かり、全長30キロメートルという東南アジアで最も長い橋となっています。マレーシアとブルネイ湾に隔てられているテンブロン地区と本土を直接結んでいる国内唯一の道路橋で、2014年に工事が始まり、COVID-19の流行の影響で予定より遅れて2020年3月17日に開通しました。

飛び地になっているテンブロン地区


長い長いテンブロン橋を渡ると、そこではテンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

ジャングルの入り口


テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、南部には550km² の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。

次回の投稿では、テンブロン橋を渡った先に広がる国立公園でのジャングルツアーの様子をお届けします。

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

この青空に突き抜ける超高層ビル、どこにあると思いますか?(図1)

フィリピンの首都、メトロマニラのマカティ市にあるAyala Triangle Gardensという場所の一角の、新しく開発されたエリアにあります。右側のタワーが40階建てのオフィスビル、左のタワーが24階建ての5つ星ホテルです。2021 年9月にZenmovのスタッフ2名でコロナ禍の中、フィリピンに出張したときに撮影してきました。

図1 Ayala Triangle Gardens

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


フィリピンというと、貧しい国で、スラム街があったり…のイメージが強いと思いますが、日々発展しています。フィリピン国民の平均年齢は26歳、日本は47歳です。フィリピンは若くて成長著しい国で、出張で訪れるたびに街の風景が変わります。


超高層ビルのあるAyala Triangle Gardensの「Ayala」とは、フィリピンの財閥の名称で、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなど、多角的に事業を展開しています。


その不動産部門、フィリピンのデベロッパー大手の1つAyala Landが開発し、フィリピンで最も注目されている街の1つがマカティ市の隣、タギッグ市の北東部にあるBonifacio Global City(BGC)です(図2)。BGCのあるエリアは、元はFort McKinley米軍基地でしたが、1949年にフィリピンに返還され、Fort Bonifacioと名称が変更されました。1999年よりフィリピン共和国基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority:BCDA)がオフィスエリアに開発する目的で土地の売却を進め、Ayala LandとCampos GroupのEvergreen Holdingsが開発をしました。近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶ現在のBGCの町並みは整然として美しく、自分がどこにいるのか分からなくなります(図3)。

図2 BGCの場所

出典:OpenStreetMap


図3 BGCの町並み ①高層ビル

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


BGCの面積は240ヘクタールで、タギッグ市全体の5%を占めています。2020年時点の人口は11,912人です。エリア内はフィリピン名物のトライシクルやジープニーの乗り入れは禁止されています。そのため空気もきれいで、フィリピンらしい喧騒とは無縁で閑静な雰囲気を保っています。道路・歩道が整備されていて、オフィスビルやショッピングモールがあります。治安もいいため、各国の駐在員が暮らすレジデンスもあり、公園や広場も充実しています(図4)。

              図4 BGCの町並み ②緑あふれる広場

            出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


が、やはりBGCもフィリピンである…と痛感せざるを得ないのが渋滞問題なのです。エリア内の移動は、自家用車、巡回バス、レンタルサイクル、徒歩になりますが、隣のビジネスの中心地マカティ市に移動するのに、通常は車で10分ほどなのが朝晩のピーク時には40分近くかかってしまうのです。

弊社Zenmovはマニラ市のイントラムロスやパサイ市でMaaS事業を手掛けていますので、BGCのきれいな街並みにふさわしい、便利で環境に優しくておしゃれな交通事業のグランドデザインはどのようなものがいいだろうか?とイメージを膨らませてしまいます。

日々変わっていくフィリピンですが、最後に変わらぬ風景もご紹介します。マニラ湾に沈んでいく夕日です(動画1)。数えきれないほどフィリピンには訪問・滞在していますが、この景色は変わることはありません。この夕日を見るとフィリピンにいるのだな…といつも実感します。


                  動画1:マニラ湾の夕日

              出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

 第2回では、汎用PC(RTX搭載PC)と、現場向けに最適化されたエッジAI端末(Jetson搭載端末)の違いを整理しました。本記事(第3回)では、その続きとして「実際にどう使い分け、どう運用して成果につなげるか」をまとめます。 結論から言うと、現場要件に合わせてエッジ/オンプレミス/クラウドを適切に組み合わせることで、検知を「記録」へ、記録を「改善」へつなげやすくなります。


目次

  1. 現場で映像AIが使われるシーン(代表的な使用用途)

  2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

  3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく


1. 現場で映像AIが使われるシーン

 映像AIは、「人の目で見続ける」作業を減らし、異常や兆候を早く見つけるために使われます。具体的には、次のような場所・現場での活用が進んでいます。

(1)工事現場/工場/プラント/倉庫(安全・稼働の最適化)(※工場の俯瞰図や設備、生産停止してる。

  • 危険エリア侵入、転倒・うずくまり、PPE未着用などを検知し、安全対策を補助します。

  • 設備周辺の滞留や異常兆候を把握し、生産停止や対応工数の増加を抑えます。

  • 稼働状況を可視化し、止めない運用(稼働率向上)に活用します。

(2)駐車場/立体駐車場/駐輪場(満空・混雑の見える化)

  • 満空・混雑・滞在を自動把握し、運営判断に反映します。

  • 滞在傾向や混雑要因を見える化し、誘導・配置の改善につなげます。

  • サイネージやWebなどの案内に反映し、利用者の分散に活用します。

(3)警備・監視/施設管理(オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場敷地など)

  • 侵入、不審行動、置き去り物、滞留などを検知し、担当者へ通知します

  • 混雑・行列を可視化し、警備配置や導線設計の改善に活用します。

(4)物流倉庫/配送センター/ヤード(安全とオペレーションの見える化)

  • フォークリフトと作業者の接近、危険エリア侵入などを検知し、安全対策を補助します。

  • バースやヤードの滞留、入退場、待機列を把握し、ボトルネックを可視化します。

  • 記録を基に、配置・手順・ルールの改善につなげます。

(5)観光地/イベント会場/駅・空港(人流・混雑の分析)

  • 混雑度、導線、滞在時間を可視化し、案内・誘導・スタッフ配置を最適化します。

  • 個人を特定しない集計(匿名化・統計)を前提に、プライバシーへ配慮します。

(6)防災・インフラ(工場、倉庫、駐車場、道路・トンネルなど)

  • 煙・炎などの兆候を早期検知し、初動(連絡・避難・消火)を支援します。

  • 夜間や無人環境でも、検知→通知→記録を自動化しやすい領域です。

(7)医療/介護(病院、クリニック、介護施設、待合・受付など)

  • 転倒、離床、徘徊などの兆候把握により、見守り負荷の軽減を支援します。

  • 混雑や滞留を見える化し、案内や人員配置の改善に活用します。

  • マスキングやアクセス権限など、プライバシー配慮と運用ルール整備が前提です。

2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

 Zenmovは、現場の制約(回線・設置環境・セキュリティ要件など)と目的(即時通知、録画保存、拠点横断の運用など)に合わせて、エッジ/オンプレミス/クラウドのいずれの構成にも柔軟に対応し、最適な組み合わせをご提案します。端末やカメラ、検知結果、アラート履歴などをダッシュボードで一元的に把握・管理できる構成もご提案可能です。

また、海外(台湾・フィリピン・マレーシア・アラブ首長国連邦・米国など)での設置・運用を見据えた導入支援にも対応可能です。

 Zenmovが取り扱う映像AIは「何を検知するか」だけでなく、リアルタイム性、録画の扱い、拠点横断の運用などの要件で最適構成が変わります。次の3つに整理できます。

① エッジ(現場で検知して、すぐ通知)

 カメラ映像を現場の端末側で解析し、異常や兆候を検知したら、必要な結果だけを通知・記録する構成です。映像を常時外部へ送らない設計にできるため、遅延や通信量を抑えやすく、現場の即時対応につなげやすいのが特徴です。固定拠点だけでなく、車載や可搬型の装置など“動く現場”でも、通信が不安定な環境で検知・記録を継続する運用に適します。

  • 向いている要件:リアルタイム性が重要/回線が細い・不安定/映像を外部に出したくない(プライバシー配慮)

  • 活用例:工場の安全検知(侵入・転倒・PPE未着用など)、駐車場の満空・混雑検知、ゲート周辺の侵入・滞留検知、公共交通・物流車両での検知・記録(運行中イベントや乗降検知など)

② オンプレミス(社内環境で録画・検索・権限管理まで整備)

 録画映像やイベントを社内環境に集約し、保存期間の管理、閲覧権限、監査対応などを含めて運用を固めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:社内ネットワークで完結したい/厳格なセキュリティ・監査要件がある/証跡管理を重視したい

  • 活用例:施設や工場敷地の監視運用、関係者ごとの閲覧範囲の整理、事故後の映像確認と再発防止

③ クラウド(多拠点を束ねて、運用を統一・見える化)

 複数拠点の映像・イベントを集約し、多拠点の状況把握や運用ルールの統一を進めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:拠点が複数ある/遠隔で運用したい/全体を一つの仕組みで管理したい

  • 活用例:複数施設の統合監視、遠隔からの状況確認、アラート対応フローの統一

(補足:VMSの位置づけ)

 録画・検索・権限管理・多拠点運用など、いわゆるVMS(映像管理)機能は、事故やトラブルの後に「いつ・どこで・何が」を素早く探せるようになり、関係者間の共有や運用ルールの標準化も進めやすくなります。

3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく

 映像AIの価値は、危険や異常を見つけることだけでなく、記録を残し、改善につなげられる点にあります。リアルタイムに気づける仕組み(エッジ推論)と、録画・検索・権限管理などの運用基盤を組み合わせることで、『検知→記録→改善』のサイクルを回しやすくなります。

 Zenmovは、現場要件に合わせて構成と運用を設計し、PoCから本番、運用、改善まで伴走します。工場や物流、施設管理、観光、防災、医療・介護など、さまざまな現場で成果が出る形を一緒に検討できれば幸いです。


実証済みモデル(一例)

■ AI検知モデル / 検知対象(修正箇所下書き)

乗降検知

車両からの人の乗り降り

人の姿勢認識

立っている・座っている・倒れているなどの姿勢

顏認識

顔の存在や本人かどうか

電子フェンス検知

設定した区域への人や車の侵入や退出

群衆検知(人数定義可能)

混雑とそこに人がどれくらい集まっているか

人の滞留(滞在時間を設定可能)

人が同じ場所に長時間とどまっていること

人の転倒

人が倒れた状態

尾行/追随検知(入口での後追い

認証せずに他人の後ろについて侵入する行為

地点検知と記録

特定の場所に来た・通過したこと

着衣検出(作業服・制服の検知など)

作業員や利用者が決められた服装(制服・安全服)を着ているかどうか

車両故障

停止して動かないなど、故障状態にある車両

急加速

車両が急に加速した動き

逆走

車両が進行方向と逆向きに走行する動き

赤信号無視

信号が赤でも車両が進入・通過する行為

フェンス越え(塀の乗り越え)

人が塀やフェンスを乗り越える行為

スピード違反/速度計測(区間測定含む)

車両の速度が規定値を超えているか

車両ナンバー認識

車両のナンバープレートを読み取る

道路事故

衝突や接触などの事故発生

中央線越え (二重線跨ぎ)

車両が車線中央の規制ラインを越える動き

違法Uターン

禁止されている場所でのUターン

バイクの進入禁止レーン走行

バイクが指定禁止レーンに進入・走行する

並列駐車

車両が横並びに駐車する状態

Uターン検知

車両がUターンしている動き

立入禁止区域侵入

人や車両が指定の禁止区域に入る行為

車道への異物侵入

車道に物体(障害物)が入り込む

車両走行軌跡の追跡

車両の移動ルートを追跡して記録する

違法駐車(赤線・黄線など)

駐停車禁止区域に停車している車両

交差点での駐車

交差点内に駐車している車両

違法な左折・右折

禁止されている左折・右折行為

熱感知センサー検知

人や物体からの熱(赤外線)を検知して存在を把握

■ AI機能・小売分析パック / 機能説明

事象検索

条件(物体、動作、時間等)で録画映像を高速検索。

マルチカメラ顔検索

複数カメラ映像から同一人物を顔で横断検索。

マスク検出

顔画像からマスクの有無を判定。

マルチカメラナンバー認識検索

複数カメラでナンバープレートを認識・検索。

タグ&トラック(PTZ追跡)

対象をタグ付けしてPTZカメラで自動追尾。

AI人・車両検出

AIが人や車両を識別し、アラートや統計に活用。

AI火災・煙検出

AIが火災や煙を早期検知。

人数カウント

来客数や混雑状況を自動計測。

ヒートマップ

人の滞留や動線を色分けで可視化。

列検出

待機列や滞留状況を検知。

■ PPE (保護具)検出機能

ヘルメット

安全帽着用の有無を検出。

高視認ベスト

蛍光ベストなどの視認性衣服を検出。

保護服

指定作業服や防護服を検知。

■人の行動分析

倒れ込み検出

人が倒れた状態を検知。

手挙げ検出

両手を上げるポーズを検知。

しゃがみ動作検出

しゃがんだ姿勢を検知。

ソーシャルディスタンス違反検出

人と人との距離を計測し、一定距離未満を検知。

■ その他

入退室管理システム連携

ドア解錠や入退室管理と映像を統合。

火災・警報システム連携

火災報知や警報設備と連携してイベントをトリガー。

外周侵入検知システム連携

外周センサーと統合し侵入を検知。

外部イベント連携

POS等外部デバイスの情報を映像と統合。

顔認証(ウォッチリスト)

登録者/要注意者を識別。

ナンバー認証(ウォッチリスト)

登録済/要注意車両を認識。

カスタムAI解析

ユーザー定義のAIモデルを利用可能。

水位検知

水位の変化を検出。

オフライン解析

インポート動画の解析・検索を実行。

マルチカメラオブジェクト追跡

複数カメラをまたいで対象を追跡。待機列や滞留状況を検知。

類似検索

写真・映像に似た人物を映像から検索。

データセンタードメイン統合

大規模環境で複数ドメインを統合管理。


【AIブログ連載 第2回】エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)ー どう違い、なぜ使い分けるのか

エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)— どう違い、なぜ使い分けるのか

 エッジAI端末と一般的な汎用PC(デスクトップPC/ノートPC)は、どちらも広い意味では「コンピュータ」です。しかし、設計思想や使われる環境、得意とする用途が大きく異なります。本記事では、映像AIでよく名前が挙がるNVIDIAの「Jetson」と「RTX」を例に違い(向き・不向き)を整理したうえで、なぜ“エッジAI端末”が選ばれるのかを解説します。


目次

  1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

  2. JetsonとRTXの違い(向き・不向き)

  3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

  4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

  5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

  6. Zenmov×EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

  7. まとめ

補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム/CUDA Tile)

1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

 エッジAI端末(エッジPC、産業用AI端末など)は、入力(カメラ映像・センサー)→処理(AI推論)→出力(通知・制御・保存)という点で、コンピュータの基本構造は汎用PCと同じです。ただし、一般に「PC」と言うとオフィスや家庭で使うデスクトップPC/ノートPCを指すことが多いため、本記事では区別のために「汎用PC(RTX搭載PC)」と「エッジAI端末(Jetson搭載端末)」と呼び分けます。

簡単に整理すると、

  • 汎用PC(RTX搭載PC): 安定した室内環境で使う前提の、幅広い用途に対応できる“高性能な一般PC“

  • エッジAI端末(Jetson搭載端末): 現場向けに最適化された“用途特化型PC”


2. JetsonとRTXの違い

 ここでは、映像解析の現場でよく名前が挙がるNVIDIA製品を取り上げます。Jetsonは「現場に置く前提の小型コンピュータ」、RTXは「PCやサーバに挿す高性能GPUカード」です。

Jetson(エッジ向け)

  • ARM CPU+GPUを統合したエッジ向けプラットフォーム

  • 小型・省電力・連続稼働を重視(現場設置を想定)

  • カメラやセンサーと組み合わせて、リアルタイム推論を現場側で完結しやすい

  • 耐環境性(防塵・耐振動など)を持つ端末に組み込まれることが多い

RTX(汎用PC/サーバ向け)

  • 主にPC/サーバに搭載するディスクリートGPU(カード)

  • 圧倒的なGPU性能と価格競争力が魅力(用途が広い)

  • PC作業・開発環境・検証など“汎用用途”も同居できる

  • ただし、設置環境は基本的に室内(電源・空調・筐体スペースが前提)


3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

 結論として、RTX搭載の汎用PCは「性能」と「価格」の面で非常に魅力的です。特にPoC(お試し検証)や、空調の効いたサーバ室・事務所内で運用できる環境では、現実的な選択肢になります。

  • 性能:高いGPU性能で、映像解析から大規模モデルの検証まで幅広く対応しやすい

  • 柔軟性:汎用OS(Windows/Linux等)で、用途に応じてソフトを自由に構成できる

  • コスト:同等クラスの推論性能を狙う場合、構成次第では“コスパが良い”ケースもある

  • 通常のPC作業(開発、編集、分析など)も同じ1台でこなせる


〈価格感の目安〉※2025年時点

 価格はGPU世代、CPUやメモリ、筐体(産業用か)、入手経路(量販/BTO/業務向け)で大きく変わります。あくまで目安として、国内で見かけるレンジを整理します。

カテゴリ

価格帯の目安(新品)

補足

RTX搭載のデスクトップPC

約12万〜35万円台が中心(上位は50万円超も)

BTO/量販で幅広い。GPU世代と周辺構成で変動

Jetson搭載のエッジPC(一般的な小型機)

約20万〜40万円前後

小型・省電力を重視した構成が多い

Jetson搭載の産業用・堅牢エッジPC

約30万〜80万円超もあり得る

防塵・耐振動など“筐体要件”で上振れしやすい

「RTX搭載PCのほうが高性能で安価に見える」ことは珍しくありません。それでもエッジAI端末が選ばれるのは、次章の“運用条件”が大きく効いてくるためです。


4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

 AIを“動かすだけ”なら汎用PCでも可能です。たとえば、カメラ映像を読み込んで「車が写っている」「人が通った」程度の検知は、事務所のPCでも処理できます。

一方で、エッジAIが本当に価値を発揮するのは、次のような現場条件がそろうときです。

  • 駐車場、工場、店舗、道路、施設の出入口など“現場”に設置する

  • 24時間365日、止まらずに動き続けることが求められる

  • 暑さ・寒さ・ホコリ・振動など、環境が過酷

  • 電源や設置スペースに制約がある(省電力・小型が重要)


 これらを満たすために生まれたのが、エッジAI端末(エッジPC)です。エッジ端末もPCですが、「AIでよく使う部分(GPUなど)」を特化し、現場で不要になりがちな要素を最小化することで、“推論を回し続ける”コストパフォーマンスと運用性を高めています。

次に、JetsonとRTXを見比べると、違いがより明確になります。

5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

「現場でJetsonの代わりにRTX搭載の汎用PCを置けばいいのでは?」という発想は自然です。ただ、エッジAIが担う“現場要件”を満たそうとすると、主に次の課題が出やすくなります。


 上のイラスト図から分かるように、RTX搭載PCは高い処理性能を備える一方で、現場で24時間365日止めずに稼働させることは難しいです。また、運用設計から保守・維持までを一から構築する必要があり、負担が大きくなりがちです。こうした負担を“製品として”吸収し、現場導入を容易にする点に、エッジAI端末の価値があります。

6. Zenmov × EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

 ここまでで「RTXは高性能で安いことも多いのに、なぜエッジ端末が必要なのか?」という疑問がより具体化したと思います。運用面まで含めて考えると、エッジAI端末は“AIの現場運用を前提にパッケージ化されたPC”であり、導入後の負担が大きく変わります。


ダッシュボード画面の参考例


 Zenmovが取り扱うJetsonベースのエッジAI端末では、次のような管理がダッシュボード中心で行えます。

  • 端末の一括管理:端末一覧、稼働状態(オンライン/オフライン)、温度やリソース使用率などのヘルスチェック

  • AIアプリ/モデルの配布:推論アプリの導入・更新、設定配布、再起動などを遠隔で実施

  • カメラ/入力の管理:ストリーム設定、解析対象領域(ROI)や検知条件の設定

  • アラート/ログ:検知イベントの履歴、ログの収集、アラート通知の設定

  • 運用の省力化:現場ごとにバラバラになりがちな手順を標準化し、保守・復旧をしやすくする

 汎用PC(RTX搭載)で同等の運用を目指すことも可能ですが、監視・更新・ログ収集・故障時の復旧などを“自前で設計”する必要があり、規模が大きくなるほど運用負荷が効いてきます。

7. まとめ

 RTX搭載の汎用PCは、性能と価格のバランスが優れ、PoCや室内運用では非常に有力です。一方で、エッジAI端末は「省電力・耐環境・連続稼働・遠隔運用」を前提に設計されており、現場で“止めずに回し続ける”用途では総合的な安心感と運用負担の軽さが価値になります。

  • PoCや室内の検証:RTX搭載PCが有力(高性能・柔軟・コスパ)

  • 現場での連続稼働:Jetson搭載のエッジAI端末が有力(省電力・耐環境・運用の標準化)


補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム)

 エッジAI分野でNVIDIA製品がよく使われる背景には、ハードウェア性能に加え、開発を強力に支える「CUDAエコシステム(開発基盤)」が整っていることがあります。

  • CUDAエコシステム:並列コンピューティング基盤「CUDA」は、AI/ディープラーニング領域で事実上の標準として広く利用されています。

  • 主要フレームワークとの親和性:TensorFlowやPyTorchなど主要フレームワークがNVIDIA GPUに最適化されており、学習から推論までの移行がしやすい点が強みです。

  • ライブラリ/SDKの充実:画像認識、映像処理、推論最適化、ロボティクスなど用途別のSDKが豊富で、開発期間とコストの削減につながります。

その結果、学習(サーバ側)と推論(エッジ側)を同じNVIDIA系のスタックでつなぎやすく、運用全体の見通しが立てやすい、というメリットも生まれます。

 なお近年は、CUDA Toolkit 13.1で導入された「CUDA Tile(タイルベースのプログラミングモデル)」や、Python向けの「cuTile Python」など、PythonユーザーでもCUDAを扱いやすくする動きも進んでいます。


【AIブログ連載 第1回】エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

エッジAIとは?クラウドとの違いが3分でわかる入門ガイド

最近よく耳にする「エッジAI」。

でも、「クラウドAIと何が違うの?」「どんな場面で使われるの?」という方も多いと思います。

この記事では、エッジAIをはじめて聞く方にもわかるように、仕組みとメリットをやさしく解説します。

目次

  1. エッジAIの「エッジ」とは?

  2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

  3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

  4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

  5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

  6. まとめ

1. エッジAIの「エッジ」ってなに?

まずは言葉の意味から整理します。

  • エッジ(Edge) … ネットワークの「端っこ」、つまり現場側

  • エッジAI … クラウドではなく、現場のデバイス側でAIを動かす技術

普通のAI(クラウドAI)は、

データをクラウドに送る → クラウドでAIが計算 → 結果が返ってくる

という「クラウド中心」の考え方です。

エッジAIは、すべてをクラウド任せにせず、できるだけ現場側の端末で判断させる考え方です。

  • スマホ

  • カメラ

  • 車載機器

  • 製造ラインの機械

といった現場にある端末の中にAIモデルを入れて、その場で判断させるのがエッジAIです。


2. AIが動く2つのステップ:「学習」と「推論」

AIには大きく分けて2つのステップがあります。

  1. 学習(トレーニング)

  2. 推論(インフェレンス)

クラウドAIは、学習も推論もクラウド側で行うのが一般的です。

一方でエッジAIは、「学習」はクラウド側で行い、「推論」を主に現場デバイスで行うという役割分担になっています。

「学習」と「推論」のイメージ図をAIにて生成

3. エッジAIの構造:クラウドで学習し、現場で推論する

スライドのイメージに沿って、エッジAIの流れをもう少し具体的に説明します。

  1. クラウド上でモデルをトレーニング(学習)

  2. モデルを圧縮・軽量化

  3. エッジデバイスに展開(配布)

  4. 現場で推論(inference)をおこなう

4. なぜエッジAIが注目されているのか:3つのポイント

1. クラウドレス高速処理(リアルタイム処理で遅延がほとんどない)

エッジAIの一番のメリットは、即時性です。

  • 製造現場

  • 自動運転車

クラウドに毎回データを送っていたら、

「送信 → 処理 → 結果を受信」というタイムラグがどうしても発生します。

一瞬の判断が命取りになるシーンでは、この遅延が大きなリスクです。

エッジAIなら、デバイス内で完結するため、遅延を最小限に抑えられます。

2. 高セキュリティ・プライバシーの向上

エッジAIでは、個人情報を含むデータをクラウドに送らず、

端末の中だけで処理できるというメリットがあります。

  • 顔認証に使う顔データ

  • 車両の詳細な運行データ

  • 医療・ヘルスケアに関するデータ

こうしたセンシティブな情報を外部に出さずに処理できれば、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らすことができます。

「できるだけデータを外に出さず、その場で処理する」という考え方は、今後さらに重要になる領域です。

3. 通信コストの削減

監視カメラやIoT機器が大量に設置されている現場では、すべてのデータをクラウドに送り続けると通信量が膨大になります。

  • 24時間365日稼働する監視カメラ

  • 工場・倉庫・ビルに設置された多数のセンサー

  • 船の上・山奥・僻地など、通信環境が不安定な場所

こうした環境では、映像やセンサーの生データはエッジ側で処理し、異常があったときだけ通知したり、必要な要約情報だけクラウドへ送る構成にすることで、通信量・通信コストを大幅に削減できます。

5. エッジAIが活躍する代表的なシーン

エッジAIは、次のような場面で活躍しています。

「クラウドに頼りすぎず、現場で素早く・賢く判断する」ことが求められる場所で、エッジAIの価値が発揮されます。


  • 製造現場:不良品検知、ライン監視、作業者の安全確認 など


  • 自動運転・車載システム : 歩行者検知、車間距離管理、危険運転検知 など


  • スマートシティ・インフラ監視 : 交通量・渋滞状況の可視化、人流解析、危険エリア検知 など


  • 通信が不安定な現場 : 船舶、山間部、僻地の設備・インフラ監視 など

まとめ:クラウドとエッジの“いいとこ取り”がこれからのAI

ポイントを整理すると:

  • エッジAIは、クラウドではなく現場デバイスで推論を行うAI

  • 流れは【クラウドで学習 → モデルを軽量化 → エッジデバイスにデプロイ → 現場で推論】

  • 注目される理由は

これからのAIシステムは、大量データの学習はクラウドで、即時判断はエッジで、という形でクラウドAIとエッジAIを組み合わせていく流れが主流になっていきます。

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社でのベトナム人 新卒エンジニア採用活動レポート

Sun Asterisk社は、ベトナムを中心とした海外でのエンジニア採用と育成を積極的に推進する企業として知られています。

現地トップ大学との産学連携やジョブフェアの開催、日本語のできる高度IT人材の育成など、グローバルな採用戦略を展開し、数多くの優秀な人材を輩出してきました。

同社は採用から日本での就業、キャリア開発まで、一貫したサポート体制を確立しています。

この度、私たちZenmovは、Sun Asterisk社のベトナム人新卒ITエンジニア採用プログラムを活用する機会をいただきました。

本プログラムを通じて、オンラインで多数のベトナム人学生に企業説明を実施し、予想を上回る応募をいただきました。書類選考後、一次面接を行い、11月29日(土)にベトナム‧ハノイのSun Asterisk社にて最終面接を実施しました。

Sun Asterisk社のオフィスには、おしゃれなカフェカウンターが併設されています。このスタイリッシュな空間を訪れることは、採用チームにとって貴重な経験となりました。

最終面接には、当社CTOの真中とビジネス開発担当の徳田が参加しました。

その結果、優秀なベトナム人大学生4名を新卒エンジニアとして採用することが決定しました。

2名は2025年11月に、残り2名は2026年11月にZenmovへ入社する予定です。

4名全員が大学卒業後に来日し、Zenmovでエンジニアとして活躍する予定です。

採用された4名は、卒業までの期間を活用して日本語能力の向上とエンジニアリングスキルの習得に注力します。

これにより、日本での業務にスムーズに対応できる体制を整えます。

また、在学中からZenmovのプロジェクトにインターンとして参加する機会を設け、実践的な経験を積めるよう支援していく予定です。

左から、Zenmov CTO 真中、内定者のド・ティ・トゥイ・ガー様、Zenmov 徳田、Sun Asterisk社 広瀬様

Zenmovは、今後もグローバルな視点から優秀な人材の採用に注力するとともに、社員一人ひとりの成長を支援する環境づくりに取り組んでまいります。

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmov、シリーズAランドの資金調達実施とドラセナの開花

Zenmovのオフィスは目黒川に面しています。目黒川といえば東京の桜の名所の1つですが、桜の満開は過ぎてこれから葉桜が楽しめます。

弊社オフィス内もある植物のつぼみがほころび始めました。ある植物とは幸福の木ともいわれる「ドラセナ」です。ドラセナといえば人気の高い観葉植物ですが、開花周期は短いもので2~3年、長いものでは5~10年で、咲く時期も決まっていない、花に関してはちょっと気まぐれな植物なようです(ドラセナの花言葉は幸福です)。

さてこのたび、Zenmovは株式会社ブロードリーフ、株式会社ヨコオの2社を引受先として第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施したところです。両企業様からの貴重なご出資を受け、スマートモビリティ・プラットフォーム、弊社のMaaSプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)の技術開発とビジネス展開を一層加速させ、世の中の交通課題の解決にまい進していきたい…と代表の田中、および社員一同で襟を正しています。

オフィスのドラセナの開花も、Zenmovの次のステージに向けての激励(と少しのお祝い?)のメッセージかもしれない…と前向き・勝手に解釈しています。

2024年4月9日プレスリリース Zenmov、シリーズAラウンドの資金調達を実施https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000081602.html


ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (2)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~ Landscape of Brunei - Let's go on a jungle tour! vol.1-の続きです。

長い長い階段を上ると、鉄塔がそびえ立つベラロン・キャノピー・ウォークウェイにやってきます。

キャノピー・ウォークウェイは地上約43mの高さの鉄塔が5つ連結されている、熱帯雨林を一望できるブルネイの有名な絶景スポットです。

(引用参考:ブルネイ観光局)


では、鉄塔の上に上がってみましょう。

これがキャノピーのてっぺんに上がったところです。絶景・・より前にまず、足がすくみそうです。

ウォークウェイも歩いてみましょう。


キャノピー・ウォークウェイを歩く

とにかく高くて、幅が狭くて、なかなかのスリルです。

上ウィークウェイを上から見ると、このような構造になっています。

見渡す限り世界で最も多様な生態系のひとつであるブルネイの熱帯雨林が広がります。時間帯を選んで、ジャングルの地平線から昇る太陽や沈んでいく太陽を眺めるのも素晴らしい経験になるでしょう。

ツアー終了後、ロッジハウスに戻り、ランチタイムです。

ブルネイのグルメについては、またの機会にご紹介したいと思います。

テンブロン地区でのジャングルツアーはいかがでしたでしょうか。

雄大なブルネイの熱帯雨林に魅せられた貴重な体験でした。

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~ジャングルツアーに行ってみる (1)~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~ Landscape of Brunei - Across the Temburong Bridge -の続きです。

テンブロン橋を渡ると、テンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、間にマレーシアを挟んだ飛地となっています。南部には550km2 の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。


 飛び地になっているテンブロン地区


では、国立公園のジャングルツアーへ出かけましょう。まずは、ロッジハウスでチェックイン!

ようこそ、ジャングルツアーへツアーのロッジハウスから(1)                             ツアーのロッジハウスから(2)  ジャングルツアー出発前の腹ごしらえ Wajid Temburong お米を砂糖とココナッツと加えて蒸したもの?


腹ごしらえもすんだら、ツアーに出発です!


ジャングルの入り口に到着です!

ゲートをくぐると、いきなり長いつり橋が待っています。

長いつり橋を渡り終えると、今度は長い長い上り坂の階段が待っていました!

ツアーはまだまだ続きます。

次回の投稿では、長い階段を上った先の景色をご紹介します。 >> (2)へ続く

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

ブルネイの景色 ~テンブロン橋を渡る~

テンブロン橋を走行中


テンブロンについては、以前にも「ブルネイへの渡航 その4」でご紹介しましたが、改めて実際に行ってみた現地の様子を"ブルネイの景色 シリーズ"として何回かに分けてご紹介します。

ブルネイ本土とテンブロン地区を結んでいるこの橋は、通称テンブロン橋と呼ばれています。本当の名前は「スルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋 ~Sultan Haji Omar Ali Saifuddien Bridge」で、現ブルネイの首相ハサナル・ボルキア・イブニ・オマール・アリ・サイフッディエン3世の父である第28代国王のオマール・アリ・サイフディン3世に敬意を表して名付けられたそうです。

橋はブルネイ湾に架かり、全長30キロメートルという東南アジアで最も長い橋となっています。マレーシアとブルネイ湾に隔てられているテンブロン地区と本土を直接結んでいる国内唯一の道路橋で、2014年に工事が始まり、COVID-19の流行の影響で予定より遅れて2020年3月17日に開通しました。

飛び地になっているテンブロン地区


長い長いテンブロン橋を渡ると、そこではテンブロン地区の豊かな自然が出迎えてくれます。

ジャングルの入り口


テンブロンは、ブルネイ最東端の地区で、南部には550km² の森林地帯を有する国立公園、ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)が広がります。また、テンブロン地区の広範囲が原生林に覆われており、その自然に恵まれた環境を活かしてエコツーリズムが展開されています。 生物多様性が世界有数であり、この自然豊かな環境もブルネイの大きな魅力です。

次回の投稿では、テンブロン橋を渡った先に広がる国立公園でのジャングルツアーの様子をお届けします。

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

フィリピンの街並み 変わるものと変わらないもの

この青空に突き抜ける超高層ビル、どこにあると思いますか?(図1)

フィリピンの首都、メトロマニラのマカティ市にあるAyala Triangle Gardensという場所の一角の、新しく開発されたエリアにあります。右側のタワーが40階建てのオフィスビル、左のタワーが24階建ての5つ星ホテルです。2021 年9月にZenmovのスタッフ2名でコロナ禍の中、フィリピンに出張したときに撮影してきました。

図1 Ayala Triangle Gardens

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


フィリピンというと、貧しい国で、スラム街があったり…のイメージが強いと思いますが、日々発展しています。フィリピン国民の平均年齢は26歳、日本は47歳です。フィリピンは若くて成長著しい国で、出張で訪れるたびに街の風景が変わります。


超高層ビルのあるAyala Triangle Gardensの「Ayala」とは、フィリピンの財閥の名称で、小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、BPOなど、多角的に事業を展開しています。


その不動産部門、フィリピンのデベロッパー大手の1つAyala Landが開発し、フィリピンで最も注目されている街の1つがマカティ市の隣、タギッグ市の北東部にあるBonifacio Global City(BGC)です(図2)。BGCのあるエリアは、元はFort McKinley米軍基地でしたが、1949年にフィリピンに返還され、Fort Bonifacioと名称が変更されました。1999年よりフィリピン共和国基地転換開発公社(Bases Conversion and Development Authority:BCDA)がオフィスエリアに開発する目的で土地の売却を進め、Ayala LandとCampos GroupのEvergreen Holdingsが開発をしました。近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶ現在のBGCの町並みは整然として美しく、自分がどこにいるのか分からなくなります(図3)。

図2 BGCの場所

出典:OpenStreetMap


図3 BGCの町並み ①高層ビル

出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


BGCの面積は240ヘクタールで、タギッグ市全体の5%を占めています。2020年時点の人口は11,912人です。エリア内はフィリピン名物のトライシクルやジープニーの乗り入れは禁止されています。そのため空気もきれいで、フィリピンらしい喧騒とは無縁で閑静な雰囲気を保っています。道路・歩道が整備されていて、オフィスビルやショッピングモールがあります。治安もいいため、各国の駐在員が暮らすレジデンスもあり、公園や広場も充実しています(図4)。

              図4 BGCの町並み ②緑あふれる広場

            出典:Zenmovスタッフ撮影〈2022年4月〉


が、やはりBGCもフィリピンである…と痛感せざるを得ないのが渋滞問題なのです。エリア内の移動は、自家用車、巡回バス、レンタルサイクル、徒歩になりますが、隣のビジネスの中心地マカティ市に移動するのに、通常は車で10分ほどなのが朝晩のピーク時には40分近くかかってしまうのです。

弊社Zenmovはマニラ市のイントラムロスやパサイ市でMaaS事業を手掛けていますので、BGCのきれいな街並みにふさわしい、便利で環境に優しくておしゃれな交通事業のグランドデザインはどのようなものがいいだろうか?とイメージを膨らませてしまいます。

日々変わっていくフィリピンですが、最後に変わらぬ風景もご紹介します。マニラ湾に沈んでいく夕日です(動画1)。数えきれないほどフィリピンには訪問・滞在していますが、この景色は変わることはありません。この夕日を見るとフィリピンにいるのだな…といつも実感します。


                  動画1:マニラ湾の夕日

              出典:Zenmovスタッフ撮影〈2021年9月〉


【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

【AIブログ連載 第3回】検知→通知→改善までつなぐ。エッジ×クラウド映像AIの使いどころまとめ

 第2回では、汎用PC(RTX搭載PC)と、現場向けに最適化されたエッジAI端末(Jetson搭載端末)の違いを整理しました。本記事(第3回)では、その続きとして「実際にどう使い分け、どう運用して成果につなげるか」をまとめます。 結論から言うと、現場要件に合わせてエッジ/オンプレミス/クラウドを適切に組み合わせることで、検知を「記録」へ、記録を「改善」へつなげやすくなります。


目次

  1. 現場で映像AIが使われるシーン(代表的な使用用途)

  2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

  3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく


1. 現場で映像AIが使われるシーン

 映像AIは、「人の目で見続ける」作業を減らし、異常や兆候を早く見つけるために使われます。具体的には、次のような場所・現場での活用が進んでいます。

(1)工事現場/工場/プラント/倉庫(安全・稼働の最適化)(※工場の俯瞰図や設備、生産停止してる。

  • 危険エリア侵入、転倒・うずくまり、PPE未着用などを検知し、安全対策を補助します。

  • 設備周辺の滞留や異常兆候を把握し、生産停止や対応工数の増加を抑えます。

  • 稼働状況を可視化し、止めない運用(稼働率向上)に活用します。

(2)駐車場/立体駐車場/駐輪場(満空・混雑の見える化)

  • 満空・混雑・滞在を自動把握し、運営判断に反映します。

  • 滞在傾向や混雑要因を見える化し、誘導・配置の改善につなげます。

  • サイネージやWebなどの案内に反映し、利用者の分散に活用します。

(3)警備・監視/施設管理(オフィスビル、商業施設、学校、病院、工場敷地など)

  • 侵入、不審行動、置き去り物、滞留などを検知し、担当者へ通知します

  • 混雑・行列を可視化し、警備配置や導線設計の改善に活用します。

(4)物流倉庫/配送センター/ヤード(安全とオペレーションの見える化)

  • フォークリフトと作業者の接近、危険エリア侵入などを検知し、安全対策を補助します。

  • バースやヤードの滞留、入退場、待機列を把握し、ボトルネックを可視化します。

  • 記録を基に、配置・手順・ルールの改善につなげます。

(5)観光地/イベント会場/駅・空港(人流・混雑の分析)

  • 混雑度、導線、滞在時間を可視化し、案内・誘導・スタッフ配置を最適化します。

  • 個人を特定しない集計(匿名化・統計)を前提に、プライバシーへ配慮します。

(6)防災・インフラ(工場、倉庫、駐車場、道路・トンネルなど)

  • 煙・炎などの兆候を早期検知し、初動(連絡・避難・消火)を支援します。

  • 夜間や無人環境でも、検知→通知→記録を自動化しやすい領域です。

(7)医療/介護(病院、クリニック、介護施設、待合・受付など)

  • 転倒、離床、徘徊などの兆候把握により、見守り負荷の軽減を支援します。

  • 混雑や滞留を見える化し、案内や人員配置の改善に活用します。

  • マスキングやアクセス権限など、プライバシー配慮と運用ルール整備が前提です。

2. Zenmovが提供できること(要件定義→導入→運用→改善)

 Zenmovは、現場の制約(回線・設置環境・セキュリティ要件など)と目的(即時通知、録画保存、拠点横断の運用など)に合わせて、エッジ/オンプレミス/クラウドのいずれの構成にも柔軟に対応し、最適な組み合わせをご提案します。端末やカメラ、検知結果、アラート履歴などをダッシュボードで一元的に把握・管理できる構成もご提案可能です。

また、海外(台湾・フィリピン・マレーシア・アラブ首長国連邦・米国など)での設置・運用を見据えた導入支援にも対応可能です。

 Zenmovが取り扱う映像AIは「何を検知するか」だけでなく、リアルタイム性、録画の扱い、拠点横断の運用などの要件で最適構成が変わります。次の3つに整理できます。

① エッジ(現場で検知して、すぐ通知)

 カメラ映像を現場の端末側で解析し、異常や兆候を検知したら、必要な結果だけを通知・記録する構成です。映像を常時外部へ送らない設計にできるため、遅延や通信量を抑えやすく、現場の即時対応につなげやすいのが特徴です。固定拠点だけでなく、車載や可搬型の装置など“動く現場”でも、通信が不安定な環境で検知・記録を継続する運用に適します。

  • 向いている要件:リアルタイム性が重要/回線が細い・不安定/映像を外部に出したくない(プライバシー配慮)

  • 活用例:工場の安全検知(侵入・転倒・PPE未着用など)、駐車場の満空・混雑検知、ゲート周辺の侵入・滞留検知、公共交通・物流車両での検知・記録(運行中イベントや乗降検知など)

② オンプレミス(社内環境で録画・検索・権限管理まで整備)

 録画映像やイベントを社内環境に集約し、保存期間の管理、閲覧権限、監査対応などを含めて運用を固めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:社内ネットワークで完結したい/厳格なセキュリティ・監査要件がある/証跡管理を重視したい

  • 活用例:施設や工場敷地の監視運用、関係者ごとの閲覧範囲の整理、事故後の映像確認と再発防止

③ クラウド(多拠点を束ねて、運用を統一・見える化)

 複数拠点の映像・イベントを集約し、多拠点の状況把握や運用ルールの統一を進めたい場合に有効です。

  • 向いている要件:拠点が複数ある/遠隔で運用したい/全体を一つの仕組みで管理したい

  • 活用例:複数施設の統合監視、遠隔からの状況確認、アラート対応フローの統一

(補足:VMSの位置づけ)

 録画・検索・権限管理・多拠点運用など、いわゆるVMS(映像管理)機能は、事故やトラブルの後に「いつ・どこで・何が」を素早く探せるようになり、関係者間の共有や運用ルールの標準化も進めやすくなります。

3. まとめ:『検知→記録→改善』を回していく

 映像AIの価値は、危険や異常を見つけることだけでなく、記録を残し、改善につなげられる点にあります。リアルタイムに気づける仕組み(エッジ推論)と、録画・検索・権限管理などの運用基盤を組み合わせることで、『検知→記録→改善』のサイクルを回しやすくなります。

 Zenmovは、現場要件に合わせて構成と運用を設計し、PoCから本番、運用、改善まで伴走します。工場や物流、施設管理、観光、防災、医療・介護など、さまざまな現場で成果が出る形を一緒に検討できれば幸いです。


実証済みモデル(一例)

■ AI検知モデル / 検知対象(修正箇所下書き)

乗降検知

車両からの人の乗り降り

人の姿勢認識

立っている・座っている・倒れているなどの姿勢

顏認識

顔の存在や本人かどうか

電子フェンス検知

設定した区域への人や車の侵入や退出

群衆検知(人数定義可能)

混雑とそこに人がどれくらい集まっているか

人の滞留(滞在時間を設定可能)

人が同じ場所に長時間とどまっていること

人の転倒

人が倒れた状態

尾行/追随検知(入口での後追い

認証せずに他人の後ろについて侵入する行為

地点検知と記録

特定の場所に来た・通過したこと

着衣検出(作業服・制服の検知など)

作業員や利用者が決められた服装(制服・安全服)を着ているかどうか

車両故障

停止して動かないなど、故障状態にある車両

急加速

車両が急に加速した動き

逆走

車両が進行方向と逆向きに走行する動き

赤信号無視

信号が赤でも車両が進入・通過する行為

フェンス越え(塀の乗り越え)

人が塀やフェンスを乗り越える行為

スピード違反/速度計測(区間測定含む)

車両の速度が規定値を超えているか

車両ナンバー認識

車両のナンバープレートを読み取る

道路事故

衝突や接触などの事故発生

中央線越え (二重線跨ぎ)

車両が車線中央の規制ラインを越える動き

違法Uターン

禁止されている場所でのUターン

バイクの進入禁止レーン走行

バイクが指定禁止レーンに進入・走行する

並列駐車

車両が横並びに駐車する状態

Uターン検知

車両がUターンしている動き

立入禁止区域侵入

人や車両が指定の禁止区域に入る行為

車道への異物侵入

車道に物体(障害物)が入り込む

車両走行軌跡の追跡

車両の移動ルートを追跡して記録する

違法駐車(赤線・黄線など)

駐停車禁止区域に停車している車両

交差点での駐車

交差点内に駐車している車両

違法な左折・右折

禁止されている左折・右折行為

熱感知センサー検知

人や物体からの熱(赤外線)を検知して存在を把握

■ AI機能・小売分析パック / 機能説明

事象検索

条件(物体、動作、時間等)で録画映像を高速検索。

マルチカメラ顔検索

複数カメラ映像から同一人物を顔で横断検索。

マスク検出

顔画像からマスクの有無を判定。

マルチカメラナンバー認識検索

複数カメラでナンバープレートを認識・検索。

タグ&トラック(PTZ追跡)

対象をタグ付けしてPTZカメラで自動追尾。

AI人・車両検出

AIが人や車両を識別し、アラートや統計に活用。

AI火災・煙検出

AIが火災や煙を早期検知。

人数カウント

来客数や混雑状況を自動計測。

ヒートマップ

人の滞留や動線を色分けで可視化。

列検出

待機列や滞留状況を検知。

■ PPE (保護具)検出機能

ヘルメット

安全帽着用の有無を検出。

高視認ベスト

蛍光ベストなどの視認性衣服を検出。

保護服

指定作業服や防護服を検知。

■人の行動分析

倒れ込み検出

人が倒れた状態を検知。

手挙げ検出

両手を上げるポーズを検知。

しゃがみ動作検出

しゃがんだ姿勢を検知。

ソーシャルディスタンス違反検出

人と人との距離を計測し、一定距離未満を検知。

■ その他

入退室管理システム連携

ドア解錠や入退室管理と映像を統合。

火災・警報システム連携

火災報知や警報設備と連携してイベントをトリガー。

外周侵入検知システム連携

外周センサーと統合し侵入を検知。

外部イベント連携

POS等外部デバイスの情報を映像と統合。

顔認証(ウォッチリスト)

登録者/要注意者を識別。

ナンバー認証(ウォッチリスト)

登録済/要注意車両を認識。

カスタムAI解析

ユーザー定義のAIモデルを利用可能。

水位検知

水位の変化を検出。

オフライン解析

インポート動画の解析・検索を実行。

マルチカメラオブジェクト追跡

複数カメラをまたいで対象を追跡。待機列や滞留状況を検知。

類似検索

写真・映像に似た人物を映像から検索。

データセンタードメイン統合

大規模環境で複数ドメインを統合管理。


【AIブログ連載 第2回】エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)ー どう違い、なぜ使い分けるのか

エッジAI端末(Jetson搭載)と汎用PC(RTX搭載)— どう違い、なぜ使い分けるのか

 エッジAI端末と一般的な汎用PC(デスクトップPC/ノートPC)は、どちらも広い意味では「コンピュータ」です。しかし、設計思想や使われる環境、得意とする用途が大きく異なります。本記事では、映像AIでよく名前が挙がるNVIDIAの「Jetson」と「RTX」を例に違い(向き・不向き)を整理したうえで、なぜ“エッジAI端末”が選ばれるのかを解説します。


目次

  1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

  2. JetsonとRTXの違い(向き・不向き)

  3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

  4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

  5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

  6. Zenmov×EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

  7. まとめ

補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム/CUDA Tile)

1. まず整理:エッジAI端末も「PCの一種」

 エッジAI端末(エッジPC、産業用AI端末など)は、入力(カメラ映像・センサー)→処理(AI推論)→出力(通知・制御・保存)という点で、コンピュータの基本構造は汎用PCと同じです。ただし、一般に「PC」と言うとオフィスや家庭で使うデスクトップPC/ノートPCを指すことが多いため、本記事では区別のために「汎用PC(RTX搭載PC)」と「エッジAI端末(Jetson搭載端末)」と呼び分けます。

簡単に整理すると、

  • 汎用PC(RTX搭載PC): 安定した室内環境で使う前提の、幅広い用途に対応できる“高性能な一般PC“

  • エッジAI端末(Jetson搭載端末): 現場向けに最適化された“用途特化型PC”


2. JetsonとRTXの違い

 ここでは、映像解析の現場でよく名前が挙がるNVIDIA製品を取り上げます。Jetsonは「現場に置く前提の小型コンピュータ」、RTXは「PCやサーバに挿す高性能GPUカード」です。

Jetson(エッジ向け)

  • ARM CPU+GPUを統合したエッジ向けプラットフォーム

  • 小型・省電力・連続稼働を重視(現場設置を想定)

  • カメラやセンサーと組み合わせて、リアルタイム推論を現場側で完結しやすい

  • 耐環境性(防塵・耐振動など)を持つ端末に組み込まれることが多い

RTX(汎用PC/サーバ向け)

  • 主にPC/サーバに搭載するディスクリートGPU(カード)

  • 圧倒的なGPU性能と価格競争力が魅力(用途が広い)

  • PC作業・開発環境・検証など“汎用用途”も同居できる

  • ただし、設置環境は基本的に室内(電源・空調・筐体スペースが前提)


3. RTX搭載の汎用PCが得意なこと(+価格感)

 結論として、RTX搭載の汎用PCは「性能」と「価格」の面で非常に魅力的です。特にPoC(お試し検証)や、空調の効いたサーバ室・事務所内で運用できる環境では、現実的な選択肢になります。

  • 性能:高いGPU性能で、映像解析から大規模モデルの検証まで幅広く対応しやすい

  • 柔軟性:汎用OS(Windows/Linux等)で、用途に応じてソフトを自由に構成できる

  • コスト:同等クラスの推論性能を狙う場合、構成次第では“コスパが良い”ケースもある

  • 通常のPC作業(開発、編集、分析など)も同じ1台でこなせる


〈価格感の目安〉※2025年時点

 価格はGPU世代、CPUやメモリ、筐体(産業用か)、入手経路(量販/BTO/業務向け)で大きく変わります。あくまで目安として、国内で見かけるレンジを整理します。

カテゴリ

価格帯の目安(新品)

補足

RTX搭載のデスクトップPC

約12万〜35万円台が中心(上位は50万円超も)

BTO/量販で幅広い。GPU世代と周辺構成で変動

Jetson搭載のエッジPC(一般的な小型機)

約20万〜40万円前後

小型・省電力を重視した構成が多い

Jetson搭載の産業用・堅牢エッジPC

約30万〜80万円超もあり得る

防塵・耐振動など“筐体要件”で上振れしやすい

「RTX搭載PCのほうが高性能で安価に見える」ことは珍しくありません。それでもエッジAI端末が選ばれるのは、次章の“運用条件”が大きく効いてくるためです。


4. それでもエッジAI端末が必要になる理由

 AIを“動かすだけ”なら汎用PCでも可能です。たとえば、カメラ映像を読み込んで「車が写っている」「人が通った」程度の検知は、事務所のPCでも処理できます。

一方で、エッジAIが本当に価値を発揮するのは、次のような現場条件がそろうときです。

  • 駐車場、工場、店舗、道路、施設の出入口など“現場”に設置する

  • 24時間365日、止まらずに動き続けることが求められる

  • 暑さ・寒さ・ホコリ・振動など、環境が過酷

  • 電源や設置スペースに制約がある(省電力・小型が重要)


 これらを満たすために生まれたのが、エッジAI端末(エッジPC)です。エッジ端末もPCですが、「AIでよく使う部分(GPUなど)」を特化し、現場で不要になりがちな要素を最小化することで、“推論を回し続ける”コストパフォーマンスと運用性を高めています。

次に、JetsonとRTXを見比べると、違いがより明確になります。

5. RTX搭載PCで代用すると起きやすい課題

「現場でJetsonの代わりにRTX搭載の汎用PCを置けばいいのでは?」という発想は自然です。ただ、エッジAIが担う“現場要件”を満たそうとすると、主に次の課題が出やすくなります。


 上のイラスト図から分かるように、RTX搭載PCは高い処理性能を備える一方で、現場で24時間365日止めずに稼働させることは難しいです。また、運用設計から保守・維持までを一から構築する必要があり、負担が大きくなりがちです。こうした負担を“製品として”吸収し、現場導入を容易にする点に、エッジAI端末の価値があります。

6. Zenmov × EDGEMATRIXで「運用が簡単」と言える理由

 ここまでで「RTXは高性能で安いことも多いのに、なぜエッジ端末が必要なのか?」という疑問がより具体化したと思います。運用面まで含めて考えると、エッジAI端末は“AIの現場運用を前提にパッケージ化されたPC”であり、導入後の負担が大きく変わります。


ダッシュボード画面の参考例


 Zenmovが取り扱うJetsonベースのエッジAI端末では、次のような管理がダッシュボード中心で行えます。

  • 端末の一括管理:端末一覧、稼働状態(オンライン/オフライン)、温度やリソース使用率などのヘルスチェック

  • AIアプリ/モデルの配布:推論アプリの導入・更新、設定配布、再起動などを遠隔で実施

  • カメラ/入力の管理:ストリーム設定、解析対象領域(ROI)や検知条件の設定

  • アラート/ログ:検知イベントの履歴、ログの収集、アラート通知の設定

  • 運用の省力化:現場ごとにバラバラになりがちな手順を標準化し、保守・復旧をしやすくする

 汎用PC(RTX搭載)で同等の運用を目指すことも可能ですが、監視・更新・ログ収集・故障時の復旧などを“自前で設計”する必要があり、規模が大きくなるほど運用負荷が効いてきます。

7. まとめ

 RTX搭載の汎用PCは、性能と価格のバランスが優れ、PoCや室内運用では非常に有力です。一方で、エッジAI端末は「省電力・耐環境・連続稼働・遠隔運用」を前提に設計されており、現場で“止めずに回し続ける”用途では総合的な安心感と運用負担の軽さが価値になります。

  • PoCや室内の検証:RTX搭載PCが有力(高性能・柔軟・コスパ)

  • 現場での連続稼働:Jetson搭載のエッジAI端末が有力(省電力・耐環境・運用の標準化)


補足:なぜエッジAIでNVIDIAがよく使われるのか(CUDAエコシステム)

 エッジAI分野でNVIDIA製品がよく使われる背景には、ハードウェア性能に加え、開発を強力に支える「CUDAエコシステム(開発基盤)」が整っていることがあります。

  • CUDAエコシステム:並列コンピューティング基盤「CUDA」は、AI/ディープラーニング領域で事実上の標準として広く利用されています。

  • 主要フレームワークとの親和性:TensorFlowやPyTorchなど主要フレームワークがNVIDIA GPUに最適化されており、学習から推論までの移行がしやすい点が強みです。

  • ライブラリ/SDKの充実:画像認識、映像処理、推論最適化、ロボティクスなど用途別のSDKが豊富で、開発期間とコストの削減につながります。

その結果、学習(サーバ側)と推論(エッジ側)を同じNVIDIA系のスタックでつなぎやすく、運用全体の見通しが立てやすい、というメリットも生まれます。

 なお近年は、CUDA Toolkit 13.1で導入された「CUDA Tile(タイルベースのプログラミングモデル)」や、Python向けの「cuTile Python」など、PythonユーザーでもCUDAを扱いやすくする動きも進んでいます。


Contact

まず、話してみてください

アイデア段階でも、具体的な案件でも。
モビリティ事業に関わることなら、どこからでも相談を受け付けています。

移動のすべてを実装する。

MoveOps™という新基準。

ソリューション

MoveOps™

Zenmov Edge AI

© 2026 Zenmov. All rights reserved.

Contact

まず、話してみてください

アイデア段階でも、具体的な案件でも。
モビリティ事業に関わることなら、どこからでも相談を受け付けています。

移動のすべてを実装する。

MoveOps™という新基準。

ソリューション

MoveOps™

Zenmov Edge AI

© 2026 Zenmov. All rights reserved.

Contact

まず、話してみてください

アイデア段階でも、具体的な案件でも。
モビリティ事業に関わることなら、どこからでも相談を受け付けています。

移動のすべてを実装する。

MoveOps™という新基準。

ソリューション

MoveOps™

Zenmov Edge AI

© 2026 Zenmov. All rights reserved.