2025/11/19

東京都のスタートアップ開発途上国展開支援事業「GlobalXpander Tokyo」の第2期の採択企業に選定されました


Zenmov株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:田中清生)は、この度、東京都が主催する、開発途上国における社会課題解決に取り組むスタートアップの海外展開支援事業「GlobalXpander Tokyo」(以下、「本プログラム」)に採択されました。

第2期採択企業

採択企業一覧|GlobalXpander Tokyo 東京都


■東京都 スタートアップ開発途上国進出支援事業「GlobalXpander Tokyo」とは

GlobalXpander Tokyoは、開発途上国が抱える社会課題の解決を目指す都内スタートアップがより一層競争力を強化し、グローバル市場を獲得できるよう支援を行うプログラムです。

本プログラムでは、開発途上国への事業展開を志し、近い将来、現地での事業開始を計画している都内スタートアップに対して、海外進出前の計画策定や検証実施にあたってのサポートを行うとともに、運営事務局による伴走支援等を提供しております。

今回の第2期では、多数の応募企業の中から、Zenmov株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:田中清生)が採択されました。


■製品・サービス概要および調査・実証計画

本プログラムでは、AIを活用した交通管理システム「SMOC」によるマレーシア・コタキナバルの交通課題解決と事業可能性の調査・検証を実施いたします。


- 背景・課題

1. 公共交通機関の課題

マレーシア・サバ州最大都市であるコタキナバル市では毎日交通渋滞が発生しており、2024年の調査では最大90分の遅延が生じていると言われています。公共交通機関としては、定期バスやミニバスの地域交通が通勤に使用されていますが、バスサービスの非効率性(バスが時刻表やルートを守らない)や渋滞、また、自家用車の所有率上昇により、公共交通の利用率が低下し、自家用車による通勤が増加していると言われています。その結果、「通勤者の内、公共交通機関の利用は20%に低下しており、80%が自家用車を利用している」とも言われています。

2. 物流の課題

コタキナバル市は貿易の要所となっており、コンテナ港や工業団地が国際貿易の結節点となっている一方、大型車両往来が増え、渋滞の主因となっています。これら物流渋滞が公共交通にも影響を与えています。

3. 観光交通の課題

観光地への公共交通機関が整備されていないことに加えて、渋滞によりリピーターが減少していると言われています。ある調査では、「外国人観光客の42%はサバ州の公共交通機関の利用が難しい」と回答もあり、その主な原因はバスの路線、時刻表、停留所に関する明確な情報の不足であると指摘されています。

これら渋滞課題に対して、最適化ルーティング技術への期待が高まっています。当社のスマートモビリティプラットフォームを活用し、「交通渋滞の可視化」「公共交通サービス改善」「最適化ルーティングによる交通量分散」「交通政策改善」等を通じて、公共交通の改善および物流の改善に寄与します。


- 製品・サービス概要

SMOC(Smart Mobility Operation Cloud)

「SMOC」は、交通状況の可視化、AIによる需要予測・シミュレーション、運行スケジュール最適化、リアルタイムモニタリング、データ分析を統合したクラウドプラットフォームです。運行計画から現場対応、評価までを一貫して支援します。乗客アプリ・ドライバーアプリ・運行管理者アプリとクラウドサーバーで構成し、公共・業務用車両の効率化だけでなく、スマートシティの都市交通整備、カーシェア・配送・保守点検など多様な分野に展開可能です。電気自動車や自動運転車、自転車と連携したマルチモビリティの提供やスマートポール・ドローンによる交通情報収集にも取り組んでいます。また、デジタルツイン技術を活用し、シミュレーション評価するサービス開発にも取り組んでいます。

SMOC: https://zenmov.com/smoc

SMOC動画:https://youtu.be/-48zKfAh5Fw?si=kY3z25Zx2idtmB3G

エッジAIソリューション: https://zenmov.com/edge-ai


- 調査・実証計画

調査・検証期間

2025年10月〜2026年9月

調査・検証内容

・現地交通課題とスマートモビリティソリューション技術ニーズ・競合参入状況の把握

・現地観察による交通実態の確認

・エッジAIソリューション活用等による実態調査と最適化シミュレーションによる簡易実証


■今後の展望

本プロジェクトを通じて、マレーシア・サバ州およびコタキナバル市へのビジネス展開を推進します。また、マレーシア全土への展開に加えて、BIMP-EAGA(Brunei-Indonesia-Malaysia-Philippines East ASEAN Growth Area:BIMP東ASEAN成長地域)全体を見据えた事業展開を計画しています。


会社概要

Zenmov株式会社

所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー7階

代表者:代表取締役社長兼CEO 田中 清生

Zenmov株式会社は、スマートモビリティを実現するITソリューションを開発・提供する日本の企業であり、都市における「状況の可視化・分析」「需要の予測・シミュレーション」「供給面の最適化」を実現するソフトウェアとコンサルティングサービスを日本、東南アジア、中東、アフリカ、北米でプロジェクトを展開しています。

お問い合わせ先:

Zenmov株式会社

広報:笹川

Email: pr@zenmov.com

Web: https://zenmov.com

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