南紀串本への出張記 その1

社員のIです。本日は2021年春に当社社員2名で、出張に伺った際の記録をご報告します。

目次

超小型モビリティで570kmの旅へ

行き先は和歌山県串本町、人口約15,000人が住む本州最南端に位置する町です。この地で当社のEVシェアシステムとゼロ旅の実証実験にご協力頂ける方からお引き合いを頂きました。車をお届けする為に、東京から串本町まで約570km、ノンストップで7時間の道のりを当社の所有するBMW i3で挑みます。

BMW i3(当社撮影)

当社のBMWi3、2014年製の中古車ということもあり、バッテリーが昨今のものより少し小容量です。満充電で約120km、4人乗りと小柄な乗り物で、超小型モビリティを想定して実験を行なっているものです。

参考記事:超小型モビリティとは

参考記事:ゼロ旅とは

この都心のみを走行する用途で購入した車両で、約570kmの道のりを走破することは当初想定していた利用用途とは異なります。果たして、何回の充電を要して、何時間で到着できたのか、珍道中をご覧ください。

出発、そして東名高速をひたすら西へ。

朝7時、東京都世田谷区某所にて集合。

東京から約570km、東名高速をひたすら西へ。
名古屋南JCTからは三重方面に入り、紀伊半島を南下して本州最南端の街を目指します。

道中の充電は必須です。充電なしにたどり着くことはできません。
したがって事前に充電可能場所をチェックし、無理のない計画で長距離に挑みます。

最初の充電スポットは東名高速の足柄SA、約1時間で渋滞もなく到着しました。
基本的に日本国内の急速充電は最大30分間、出力は充電箇所に寄りますが、BMW i3では30分ほどで約70%ほど回復します。
(足柄SA下りの充電器出力は、40kW 、最大電流値: 100 A)

2箇所目は静岡県静岡SA。(写真を忘れました・・・)

そして3箇所目は第二東名高速の長篠設楽原PAへ。順調に愛知県に入りました。
この時点で時刻は12時過ぎ。静岡県はやはり東西にとても広いです。

トラブル発生

長篠設楽原PAを出て、次の充電中継地点を三重県桑名市の湾岸長島PAに定めます。あのナガシマスパーランドに隣接するPAです。長篠設楽原PAからは約80km、この時ダッシュボードに表示されていた残充電は80%で110km程度。表示の数字とこれまで3回の充電の経験から、問題なくたどり着ける予定でした。

が、事件は海の上で起こりました。

伊勢湾岸道、名港トリトン付近を走行中、突然の違和感と嫌な予感がドライバーの私を襲います。
アクセルを踏めども踏めども、減速するのです。

しかしダッシュボードの表示は、バッテリー残量20%、およそ25kmでした。
充電予定場所のPAまではおよそ10km弱。

急いで路肩に寄せ、30km/hほどで約500mを走行したその時、

ついに完全停止しました。

ここは高速道路上、しかも海の上の橋です。生きた心地が全くしません。

急いでJAFを呼びます。

後日ディーラーに修理に出してわかったことですが、どうやらスピードメーターと実際のSOC(State of charge、充電状態)の連携に不具合が見つかりました。黎明期に発売されたEVは要注意ですね。。最近発売されているEVは技術も進んでいるので大丈夫かと思います。

30分ほどで無事レッカー車が到着しました。。。
本来充電する予定だった湾岸長島PAまで連れて行って頂きます。

続く

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